伊藤美来「新しい一面を見てもらえる」歌手での挑戦が音楽にもたらすもの

伊藤美来をイメージした「hello new pink」

「Plunderer」通常盤ジャケ写

――カップリングは「hello new pink」ですが、シティポップ系のオシャレな感じに仕上がりましたね。

　「Plunderer」が強い意志を持った女性像、母性とか包み込むような感じを意識した作品だったのに対して、「hello new pink」はそれとはまた違ったベクトルで女性の強さを表現した曲になっています。初めて聴いた時からすごく好きなメロディラインで、歌うのが楽しみでした。

　曲を作って下さったシンガーソングライターのゆいにしおさんは同年代で、お会いしたことはなかったんですけど、私をイメージして作って下さいました。上がってきたものを聴いて、イメージだけでこういう曲を書いて下さったのは嬉しかったです。すごく私の曲を聴いてくれたんだろうなというのが歌詞にも散りばめられていて、女の子なら「わかるわかる」といった感じなんです。男性からみたら「こういうこと考えているんだ」と新鮮かも知れません。すごく、「私が私じゃなければ」というのが強く表れている歌詞だと思います。

――特に気に入っているフレーズはありますか。

　どれも印象的でお気に入りではあるんですけど、強いて挙げるなら＜ナンセンス＞の部分はすごく格好良くて鳥肌ものだなと思いました。２番では＜ナンセンスだよ＞と言い切ってしまっているのが、ストーリーがあって良いなと思いました。

――歌はすごく等身大の伊藤さんで歌われている感じが受け取れました。そこは意識しましたか。

　はい。私をイメージして書いていただいたということもあり、飾らずにストレートに歌おうと思いました。

――ちなみにこういった曲調は過去にもありましたか。

　シティポップ系はありましたが、シンガーソングライターっぽい感じの曲や今回のようなリズムは初めてかも知れません。なので、２曲とも、私の新たな一面を見ていただける曲になっていると思います。

――今後やってみたい音楽ジャンルはありますか。

　うーん…パッとは思いつかないんですけど、私は管楽器が好きで、過去の曲でも管楽器が入っている曲は多いんですけど、もっと管楽器を取り入れた曲を歌ってみたいなとは思います。

――伊藤さんは何か楽器はやらないんですか。

　小学校の時に習ったリコーダーと鍵盤ハーモニカぐらいです（笑）。

――興味がある楽器はありますか。

　YUIさんとか好きなので、ギターへの憧れはあります。いずれ弾き語りとかにも挑戦してみたいという気持ちはあります。

――楽しみですね。さて、今年は６月７日に日本コロムビア創立110周年記念『#コロちゃんフェス』に出演されます。なかなかこのメンツが揃うことはないと思うので貴重なフェスになりそうです。

　こういう機会があれば良いのに、とずっと思っていたんですけど、いざその機会が来るとドキドキします（笑）。スタッフさんと一緒に作ってきた良い曲が沢山あるので、それを他のアーティストのファンの方にも届けられる良い機会だと思うので、曲の良さを見てもらえればと思います。

――どんなライブになるのか楽しみですね。最後に読者の方へメッセージをお願いします。

　このシングル「Plunderer」で私の新しい一面を見てもらえると思いますし、この曲で2020年が始まるということで精一杯作ったので、今年も私と一緒に走ってもらえたら嬉しいです。

（おわり）