新しいことを始める人の背中を押したい、伊藤美来 音楽で応援
INTERVIEW

新しいことを始める人の背中を押したい、伊藤美来 音楽で応援


記者:佐伯敦史

撮影:

掲載:18年08月19日

読了時間:約10分

 声優・アーティストの伊藤美来が8月15日、4枚目のシングル「恋はMovie」をリリース。2013年に声優ユニットのStylipSに加入し、2015年5月からは豊田萌絵とのユニット「Pyxis」を立ち上げるなどの活動を続けてきたが、2016年にソロでメジャーデビュー。今作では60年代の世界観をベースに、自らが映画監督となって「恋」の妄想を繰り広げる表題曲、そしてファンの声も多数取り入れた「all yours」、どちらも伊藤にとって新たな挑戦となったようだ。ノスタルジーさとポップさが絶妙にブレンドされた「恋はMovie」のミュージックビデオ、さらに「初回限定盤B」には昨年Zepp DiverCity Tokyoで開催されたバースデーライブの映像が収められており「カメラをほとんど意識しなかった」と話す、伊藤の素に近い表情が見られる。今作についてのテーマや、ライブで意識することなど話を聞いた。【取材・撮影=佐伯敦史】

自分の恋をプロデュースしちゃおう

伊藤美来(撮影=佐伯敦史)

――2月の「守りたいもののために」以来のシングルです。

 「守りたいもののために」でもリリースイベントをさせて頂いていましたし、そんなに間が空いているような感じはしませんでしたが、振り返ってみると「もう夏なんだなぁ」って。

――「恋はMovie」のコンセプトは?

 「自分の恋をプロデュースしちゃおう」というテーマで、ノリやすいポップなメロディに乗せて歌うことができましたし、また新たな扉を開くことができたと思います。

――作曲担当の多保孝一さん、作詞担当のSally#Cinnamonさんとは今回初めてご一緒されたそうですね。

 多保さんとはレコーディングを含め、会ってお話しする機会がたくさんありましたが、多保さんのことは一方的によく知っていたので、有名人に会うような感じで舞い上がってしまって(笑)。ひとつ一つのアドバイスも的確で、たくさん助けて頂きました。

 Sallyさんとは直接お会いしたことはないのですが、歌詞がストレートに入ってきて、いい意味で等身大の私を歌えたんじゃないかと思います。

――歌う上で何か意識したところはありますか?

 私の中ではすごく洋楽チックだな、と思いまして。こんなジャンルの曲を歌うのは初めてだったので、レコーディング前にすごく練習しました。言い回しやこぶしのきかせ方、英語の発音の仕方…自分で言うのもなんですが、相当頑張りましたね。仮歌をSallyさんが歌ってくださっていたので、その可愛らしくて素敵な歌声を堪能しながら練習しました(笑)。

――レコーディングはいかがでしたか。

 実は前日におこなわれた楽器のレコーディングに立ち合わせて頂いたんです。「私の楽曲のためにテイクを重ねて下さっているんだ」というのを実感し、本番に向けていい刺激になりました。多保さんからは「いっぱい練習してきてくれたんですね」と言って頂き、胸がいっぱいになりました。とにかくハッピーな曲なので、歌っている間もずっと楽しかったです。

――MVで描かれたストーリーに関してお聞かせいただけますか?

 今回は千葉で営業している大慶園というアミューズメントパークで撮影しました。これまでのMVは大自然の中で身を任せて歌ったり、ナレーションから入るストーリー仕立てのものが多かったのですが、今回はガラッと変わって室内での撮影がメインでした。当日は一般のお客さんもいたので、私自身もプライベートで遊びに来たような感覚になりました(笑)。私が映画監督に扮し、チェッカーフラッグを振ったりビリヤードに興じたり、恋愛にまつわる様々なシチュエーションを撮影していく妄想を繰り広げる、という内容です。

――屋外でのシーンもありますが、天気は大丈夫でした?

 実は時折雨が落ちてきて、あまりいいコンディションではなかったのですが、撮影中は何とか持ってくれました(笑)。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事