赤い公園「みんなと一緒に聴いて楽しんで」バンドで音楽を鳴らすこだわり
INTERVIEW

赤い公園

「みんなと一緒に聴いて楽しんで」バンドで音楽を鳴らすこだわり


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年01月28日

読了時間:約10分

音楽を食べている

――音楽シーン全体について、何か気になっていることはありますか。

津野米咲 色々な音楽を聴いてみても「とりあえずやってみよう」とは思わないですね。流行りに乗ってみようとかは全く思わなくて、みんなと一緒に聴いて楽しんで、時差で自分のなかで昇華されて勝手に出てくるんじゃないかと。ごく自然です。昔からロックばかり聴いているわけでもないので。

石野理子 私はロック以外ではヒップホップを聴くことが多いです。浅く広くに近いと思うんですけど、色んな曲をたくさん聴くほうです。気が向いたらジャズもクラシックも聴くし、その時の気分によって聴く音楽が変わるんです。さっきはみんなで韓国のヒップホップを聴いていました。

――バンド内でのトレンドなどもあるのでしょうか。

歌川菜穂 最近みんなヒップホップ系の音楽が好きだよね。お勧めし合って。

津野米咲 うん。昔からなのかもしれない。理子だけじゃなくて、私達もけっこう“つまみ聴き”タイプかも。そこは近いかもしれません。

藤本ひかり 確かにみんな聴きかたは似てるね。

津野米咲 お勧めし合ってハマったりハマらなかったり。ハマった時はめちゃ盛り上がるみたいな。ずっとそんな感じです。

――その時に参考にして制作に落とし込む、という感じではないのですね。

津野米咲 やっぱり人様が作っているものは作れないですね。似せてみようと思っても人が出ちゃうので。そのコーディネートを参考にするというのは、もしかしたらあるのかもしれないですけど。

――取り入れる、という感じではないのですね。それこそ後になって自然とオリジナリティを帯びて出てくると。

津野米咲 そう考えると、時間をかけて噛み砕いているのが今出てきているのかもしれないです。

藤本ひかり 音楽を食べてるみたいだよね。

津野米咲 急に新しいのを食べると体から拒否反応が出るかもしれないから、ちょっとずつ馴染ませてくるような。

――そうやって新たなアプローチの作品が生まれるのですね。

津野米咲 だから毎日楽しく音楽を食べるということの繰り返しですね。

歌川菜穂 食物連鎖ですね。

藤本ひかり 英語で食物連鎖って何ていうか知ってる? “フードチェーン”っていうんだよ。音楽を通じて英語圏の人たちとも繋がった感じがしました。

――音楽の食物連鎖という捉えかたは面白いです。それでは最後に、5月8日から始まる『SHOKA TOUR 2020“THE PARK”』はどのようなツアーになりそうでしょうか。

津野米咲 “THE PARK”と、自分達のバンド名からとっただけのことはあるなという覚悟、これからのことをみなさんと一緒に体感できるようなツアーにしたいと思っています。遊びに来てください。

――もしかして新体制初のアルバムリリースがあるのでしょうか。(※取材日はアルバムリリース発表前)

津野米咲 4月15日に『THE PARK』が出ます!

(おわり)

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