RAMMELLS「音楽が一番」“現代のビートジェネレーション”を呼び覚ます鼓動
INTERVIEW

RAMMELLS「音楽が一番」“現代のビートジェネレーション”を呼び覚ます鼓動


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年01月15日

読了時間:約10分

「この曲にとって一番良いことを」音楽が一番ということを再認識

――ビートのどっしりした音色がRAMMELLSらしさというのは納得です。歌詞面についてですが、強く想いを込めた部分はありますか?

真田徹 「think other」の最後のほうが気に入ってます。

黒田秋子 <道端のペットボトルを>ってところでしょ?

真田徹 そう。この曲は煽り運転の歌なんです(笑)。

――そう聞いて読み返すと「なるほど」となりますね。

真田徹 これだけ世間で騒がれてるのにまだやる人いるじゃないですか? そういう人に向けた歌というか。

――車を運転していて煽られた経験があるのですが、あれは感心しないというか…。

真田徹 対策があって、車を走らせながらウォッシャー液を出すとほぼ横に飛んでいくので、煽っている車に液がかかるんです(笑)。それで撃退するという。

黒田秋子 そんな挑発して大丈夫なの?。

――煽り運転自体をしないのが一番ですね。黒田さんが歌詞面でこだわった部分は?

黒田秋子 けっこうがっつり言っているのは「Overdrive」です。「The sugar」と「rain」はずっと前から書きたいと言っていたラブソングで、今回2曲押し出してみました。

――特に「The sugar」が凄く可愛い曲だと感じました。

黒田秋子 ラブリーですよね。私も「こんなラブリーな歌詞書いてどうしよう!」って驚いて(笑)。こういう曲ばかり書きたいというのもあるんですけど、「何なんだろうな」と思う違和感の気持ちも歌詞にしたくなっちゃうので、そういうのは「Overdrive」とかで出したり。

――様々なテイストが混じり合いつつRAMMELLSらしさがパッケージされていてバンド色があると思いました。マインド面についてなのですが、今バンドが最も大事にしている精神性などはありますか?

黒田秋子 今作を作っていて思ったんですけど、ここ2、3年「音楽が一番」というのを忘れがちだったというか、それ以外のことに気が散り過ぎちゃっていたんです。でも今年のある時から「音楽が一番」ということを再認識して今作を作ったんです。

 例えば、「売れるにはどういうジャンルがいい」とか、そういうことを考えがちでしたけど、そういうことじゃなくて「この曲にとって一番良いことを」と、ちゃんと考えないといけないのがミュージシャンだと思ったんです。そこに戻ってこれたという感覚があります。シンプルに音楽を大事に考えられるようになりました。もともとそういう人達だったけど、ここ2、3年のうちに色々考えたけど、何が大事って曲が一番ですから。そこをちゃんとするという意識で作ることができました。

――では最後に、2020年の展望を聞かせてください。

真田徹 2020年第一弾リリースなので、本当によろしくお願いしますという気持ちです。ライブは2019年は少なめだったので、今年は今まで以上にやりたいという思いがあります。今までは、わりと作品を出してツアーをやって終わりという感じだったんですけど、もっと聴いてもらえるようにするにはどうすれば良いか、新しい曲も作りつつ、『Beat generation』を広めるということを、リリース後もしっかりとやっていこうと思います。

(おわり)

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