ビートたけし、紅白で人情味溢れる粋な歌唱を披露：紅白

　【第70回NHK紅白歌合戦／12月31日／NHKホール】ビートたけしが31日、「夢を歌おう」特別企画で「浅草キッド」を歌唱した。ビートたけしが下積み時代を思って作ったというこの楽曲は、多くのアーティストに歌い継がれてきている。

　アコースティックギターの伴奏のなか、ビートたけしはハスキーでどこまでも深みのある歌声を響かせる。心に染み入るようなその歌は、情念と人情と、粋な温かみに溢れていた。

　＜夢はすてたと　言わないで＞という歌詞は、優しさを受け取ると共に、未来への希望を抱かせてくれた。日本の心と人情をダイレクトに放つようなビートたけしの歌唱が、紅白を観る日本中の人たちの心に広がるようだった。