感じたことを聴く人に伝えるために考え取り組む
――先発の方々の活動がなかったら吹奏楽の形も今の様なものではなかったかもしれません。上野さん自身もぱんだウインドオーケストラのコンサートマスターを務められていますが、吹奏楽のシーンについてはどう見ていますか。
吹奏楽はなかなか難しい世界ですね。とても深いと思っています。もっともっと音楽を深めていくことが本当の楽しみだと思うのでそういう環境を作るべく動いていきたいと考えています。
――では、吹奏楽教育はどのようになっていくべきだと思われますか。
やっぱり音楽が第一。どういう音楽をしたいのか、ということ。それぞれの個性を活かせるような環境を作り、その上で、ディスカッションして、一人ひとりの個性をどう融合させていくか、アンサンブルの楽しみですから。音楽は一生の宝になるはずですから。それに気付く手助けを周りの大人がしなくてはいけないと思っています。
――これから取り組みたいことなどはありますか。
まだまだこのサクソフォンという楽器でできることはたくさんあると思うんです。新しい曲もそうだし、前回のバッハみたいな古典的なものに取り組むこともそう。音楽は無限ですから、自分自身も知らないサックスや音楽の魅力があるはずなので追及していきたいです。
(おわり)