バイオリニストの荒井里桜と、サクソフォン奏者の上野耕平が、9月6日にイタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)と、国内唯一の国立芸術総合大学である東京藝術大学(Tokyo University of the Arts)が共に行う、「フェンディ ルネサンス-アニマ・ムンディ」と題したストリーミングイベントに出演。

 本イベントの第3弾となる今回の舞台は、上空約230mから東京を一望することができる東京・渋谷にある展望施設「SHIBUYA SKY」と、GINZA SIXにある都会の中で自然を身近に感じられる環境をシンボリックに表現した屋上庭園「GINZA SIX GARDEN」。東京藝術大学音楽学部の学生でバイオリニストの荒井里桜(Rio Arai)と、同大学出身のサクソフォン奏者、上野耕平(Kohei Ueno)がイタリア人作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini)の「ウィリアム・テル序曲(William Tell Overture)」よりフィナーレを演奏し、その際に2人はそれぞれ2着のフェンディ2020 年プレフォールコレクションをまとう。

 2013年に東京藝術大学大学美術館で開催したエキシビション「FENDI-UN ART AUTRE〜フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡〜」以降、フェンディは東京藝術大学への支援を継続的に行ってきた。

 そして今回、その美点と創造性を最高の水準で表現する東京藝術大学とフェンディとのコラボレーションにより 本イベントが実現。演奏会というアイデアは、新型コロナウィルスのパンデミックを経験したあと、「アートファッション、そして音楽を通じた再生」というポジティブなメッセージをコミュニティに届けたいという強い想いから生まれた。

 演奏は、未来への「希望」という私たち共通の願いを象徴している。ロッシーニの作品の中でも特に「ウィリアム・テル序曲」は、人々の歓喜が目に浮かぶほどの効果を上げるその作風により、胸を躍らせ感情を 高揚させるクライマックスへと聴き手を導く。

荒井里桜×上野耕平「フェンディ ルネサンス-アニマ・ムンディ」

 イベントのタイトルにある「アニマ・ムンディ」とは、すべての形ある生命体をひとつにする原理を表す。生物はそれぞれに特有の性質によってお互いを区別しているが、それでも、共通する宇宙霊魂(Universal Soul)の下でひとつに結びついている。

 「フェンディ ルネサンス-アニマ・ムンディ」は、2020年9月6日(日)よりフェンディ公式サイトおよび公式SNSチャンネルのほか、東京藝術大学の公式サイト、および公式ツイッターアカウントで配信する。

▽東京藝術大学について

 東京藝術大学(本部:東京都台東区、学長:澤和樹)は、その前身である東京美術学校、東京音楽学校の創立以来130余年間、日本国内唯一の国立総合芸術大学として、世界水準の教育研究活動を展開し、数多の傑出した芸術家を育成・輩出するとともに、国内外における広範かつ多様な芸術活動や社会実践等を通じて、日本の芸術文化の継承・発展に 寄与している。現在、美術学部及び音楽学部の 2 学部 14 学科と大学院美術研究科、大学院音楽研究科、大学院映像研究科、大学院国際芸術創造研究科の4研究科(修士課程 20 専攻、博士後期課程5専攻)のほか、附属図書館、大学美術館、演奏芸術センター等の大学共同教育研究施設を設置している。また、音楽学部には附属音楽高等学校を設置している。キャンパスは、東京都台東区上野公園内、茨城県取手市、神奈川県横浜市、足立区千住に所在し、大部分の学科や その他の施設は上野公園内に集中している。

▽荒井里桜について

荒井里桜

 1999 年東京都出身。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て現在、東京藝術大学 4 年在学中、及び東京藝術大学 宗次徳二特待奨学生。第15回東京音楽コンクール弦楽部門第 1 位及び聴衆賞。第87回日本音楽コンクールバイオリン部門第1位、併せてレウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞を受賞。第7回仙台国際音楽コンクールバイオリン部門第6位。その他数々のコンクールにて優勝、入賞。東京藝術大学内にて、福島賞・安宅賞・宮田亮平奨学金を受賞。2020 年度ヤマハ音楽 支援奨学生。東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川 フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団と共演。第 386 回ホテルオークラロビーコンサートに出演。また、The Okura Tokyoの新館オープン記念として第 1 回目のスペシャルコンサートに出演。これまでにジェラール・プーレ、永峰高志、澤和樹 山崎貴子の各氏に師事。現在、堀正文、玉井菜採の両氏に師事。使用楽器は、財団法人ITOHより貸与されている J.B.Guadagnini1779年製。

▽上野耕平について

上野耕平

 第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014 年第 6 回 アドルフ・サックス国際コンクールにおいて、第 2 位を受賞。また、スコットランドにて行われた第 16 回世界サクソフォン コングレスでは、ソリストとして出場し、世界の大御所たちから大喝采を浴びた。2016 年の B→C 公演では、全曲無伴奏で挑戦 し高評価を得ている。デビュー以来、常に新たなプログラムにも挑戦し、サクソフォーンの可能性を最大限に伝えている。現在 国内若手アーティストの中でもトップの位置をしめ演奏活動のみならず、NHK-FM「×(かける)クラシック」の司会、「題名のない音楽会」「情熱大陸」など、メディアへの出演や、サックスカルテット「The Rev Saxophone Quartet」、吹奏楽「ぱんだウインドオーケストラ」のコンサートマスターとしても活躍中。CDデビューは2014年。最新アルバムは2019 年にリリースした「アドルフに告ぐII」。音楽以外にも鉄道と車をこよなく愛し、深く追求し続けている。2017年第28回出光 音楽賞受賞。

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