足立佳奈「新たな自分の音楽の楽しさを」曲と言葉への想いで見せた成長の証
INTERVIEW

足立佳奈「新たな自分の音楽の楽しさを」曲と言葉への想いで見せた成長の証


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年12月18日

読了時間:約9分

 シンガーソングライターの足立佳奈が16日、3カ月連続リリース企画1弾となる「話がある」を配信リリース。同曲は10月に「Call me」と同時配信された、シングル「面影」に続き AbemaTV『今日、好きになりました。』のエンディングテーマ。第2弾は2020年1月15日に7thシングル「Good day」、第3弾は2月12日に約1年4カ月ぶりのフルアルバムとなる2ndアルバム『 I 』のリリースを予定している。インタビューでは2019年を振り返ってもらい、音楽に対する姿勢の変化やストーリー性を重視したバラード「話がある」の制作背景などを聞いた。【取材・撮影=村上順一】

なぜ私は歌を歌いたかったんだろう

足立佳奈

――2019年ももうすぐ終わってしまいますが、今年はどんな1年でしたか。

 印象的だったことは今年の年明けに『COUNT DOWN TV(TBS系音楽番組)』に出演させていただいて、1月1日の年明けに歌ったことです。年明けから自分が歌を歌えるということに、2019年はすごく良いスタートだったと感じました。そして、もう一つは夏にデビュー2周年を迎えて、マイナビBLITZ赤坂で過去最大規模のライブをしことです。そこで初めてピアノ演奏を披露したり、楽曲の曲調でも挑戦があった1年だったと思います。

――今まで12月31日や1月1日はお休みだったんですか。

 友達と過ごしてました。暖かい部屋で『NHK 紅白歌合戦』を見て、除夜の鐘を鳴らしに行くみたいな感じで、普通の年末年始を過ごしていました。

――1日からお仕事があると、どこか気持ちが引き締まるといいますか、普段と違いますよね。

 はい。でも、お仕事という感覚ももちろんあるんですけど、自分から生まれた曲で、好きな表現の仕方で音楽ができているんだ、というのを強く感じた1月1日でした。

――音楽との向き合い方も変わってきましたか。

 なぜ私は歌を歌いたかったんだろう、音楽が好きだったんだろう、と最近よく考えることがありました。わかったことは、デビュー当時は高校生で東京にも出てきていなくて、名古屋の高校に通いながら、友達と楽しい時間を過ごす合間に音楽があったという感じでした。それが、丁度デビューして1年経った頃に、生活のメインが東京に移りました。だんだん仕事のリズムがわかってきて、以前よりも余裕を持って音楽と向き合えるようになったと思います。具体的にはマネージャーさんから次のお仕事のスケジュールを教えてもらう前に自分で考えたり、曲を作り始めたりする姿勢に変わってきたのが、最近の変化したところなんです。

――当時はガムシャラだったけど、考える余裕が生まれたんですね。

 そうなんです。当たり前のことなんですけど、ラジオやテレビに出演させていただく時でも以前の放送をちゃんと見て、どういう番組なのか調べてから臨むようになったり。初めて出る番組はやっぱり不安は大きいんですけど、以前はそこまで出来ていなかった自分もいました。

――考え方もよりプロになってきたんですね。ライブに臨む姿勢にも変化があったのでは?

 ありました。リリースイベントで初めて歌った時と、今のライブと比べてみると、当時は「周りは私のことをどう見てるんだろう?」とか、歌よりも外見を気にしていたように思えました。もちろんステージに立つので今も外見、見え方というのは意識しなければいけないと思うんですけど、それだけではなくて、この曲の落ちサビはこういう息遣いで歌いたいとか、この曲はこういう人に届けたいなど、曲ごとにやりたいことが明確になりました。それは作っていただいた楽曲についても、自分の意見を言ったりすることで、ライブをする時も今まで以上に歌を伝えたいと思えるようになりました。

――歌を届けたいという想いが強くなったと。

 そうなんです。デビューした時は「デビューしちゃった、どうしよう」でも「頑張るぞ!」といった感じだったんですけど、今はこんなにも届けたい音楽があって、色んなジャンルの音楽にも挑戦したいし、他のアーティストさんとセッションやコラボもしてみたいという想いで溢れています。好きなアーティストさんと一緒にやってみて、そこから生まれるものを楽しみたいというのがあるんです。それが早くも2月にリリースされるニューアルバムで実現しそうなんです。

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