EXILE TETSUYAが25日、都内でおこなわれた記者発表会見に出席し、2020年4月開校の「EXPG高等学院」の学長に就任することが発表された。会見ではTETSUYA、夏野 剛氏(学校法人角川ドワンゴ学園理事)、神田勘太郎氏(LDH ASIA取締役)の3人が登壇した。

 EXPG高等学院は、EXPG STUDIOを運営する株式会社expgと通信制学校法人「学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校」との提携により、ダンスを学びながら高校卒業資格を取得できる新しいスタイルのスクール。EXPG高等学院の特別講師として、Bobby、中務裕太(GENERATIONS)、RIKACO、ラモス瑠偉、吉田輝幸らが挙げられた。

トーク中の様子

 TETSUYAは、2011年からEXILEパフォーマンス研究所(E.P.I.)を立ち上げ自ら所長となり、EXILEのダンスパフォーマンスの向上やダンスが子どもたちに与える影響を考えていきたいという想いのもと2016年美作大学客員准教授に就任。2018年3月には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科社会人修士課程1年制卒業。修士論文が優秀論文賞を受賞するなど、ダンス教育の分野における活動に積極的に取り組んでいる。

 ダンス事情についての夏野理事からの質問に対しTETSUYAは、「キッズダンサーがこれだけ多い国は日本なんです。ひとつ理由があって、日本は安全で、子供が学校終わったあとに一人でも通えるような環境がなかなか他の国にはない。これは世界であちこちダンスイベントをやっていてわかったんです。日本が安全ということ、ダンスが習い事にできることが凄く大きい。世界でも日本だけではないと思いますけど、珍しいケース」と答えた。

 そして、日本のダンス人口は右肩上がりで、述べ経験者数だけでも2000万人を超えてくるという。それだけの方が踊りに一回は触れているという現状を語り、「インターネットがダンスをたくさん遊ばせるようにした」と、TikTokなどを例に挙げ、気軽にダンスを踊れるようになってきたと述べた。その背景として、自分で踊りを撮れるという環境が大きいとコメントした。

 EXPG STUDIOについてTETSUYAは、「2003年に開校して、最初はAKIRAがインストラクターを始めて、僕もインストラクターを経験したんですけど、いまではそこから卒業したみんながアーティストになって。代表的なグループでいうとGENERATIONSなんかはみんなEXPG卒業生なんです」と、伝え、「全員EXPG卒業生がついに紅白に出られるようになった」と笑顔で語った。

EXILE TETSUYA

 EXPG高等学院についてTETSUYAは、「アーティストを輩出することを第一目標においてやってきました」と話す。そして、「ダンスを通じてアーティストになりたい、だけどアーティストになれなかった時にダンスをやめてしまったり、そういう子がいるのは凄く悲しいこと。例えばいま僕はコーヒー屋さんをやらせて頂いているんですけど、“踊るコーヒー屋さん”という肩書きができるし。今回このお話があって、“踊る学長”になったわけですけど。ダンスを通じていまEXILEのNAOTOはアパレルをやっているので“踊るアパレルの人”だったり、他にも“踊れるカメラマン”など、全部がダンスで通じ合える仲間達を輩出できたら」という想いを述べた。

 TETSUYAは、「EXPGの“EX”はEXILEの名前からとっていることもあって、EXILEは夢の持つ力を信じていますし、子供たちの夢を応援したいという気持ちも凄く強いです。今回は僕らにとってもチャレンジなんですけど、一人でも多くの子供たちの夢を、背中を少しでも押せたりとか、夢の可能性を広げられたりとか、凄く色んな可能性を秘めた高等学院だと思います」と、語った。

 そして「初めてお話いただいた時は自分でいいのかなという気持ちがありましたけど、自分としてもEXILEというキャリアも10年以上経ちますし、早稲田大学大学院でダンス教育についても研究したり、自分の軸にフィットしていることだと思えたので、みなさんの背中に押された感じもありますけど、凄く気合を入れて、いまは絶対やってやろうという気持ちでいっぱいです」と、意気込みを伝えた。

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