転校少女*「目の前のことを全力で」リーダーの転校を祝福しつつも前進
INTERVIEW

転校少女*「目の前のことを全力で」リーダーの転校を祝福しつつも前進


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年11月14日

読了時間:約11分

1人ずつのストーリーを作ってもらえる

――今作『COSMOS』というタイトルに込められた想いは?

岡田夢以 2つの意味があって、「秩序ある、調和の取れた宇宙」という意味と、「秋桜」とも呼ばれ「少女の純真」という花言葉を持つコスモスのダブルミーニングです。転校少女*はもともと宇宙とかそういう世界観が多いんです。前作も『Star Light』というアルバムタイトルで、今作でもそうなんです。収録曲はバラエティ豊かに色んなジャンルにわけられるような世界観をギュッと凝縮したようなアルバムになりました。

――収録曲で特にお気に入りの曲は何でしょうか?

塩川莉世 全部好きなんですけど、「Winter Wish」が特に好きです。

――この曲はキュンとくるメロディでどこか懐かしさを感じるような印象でした。

塩川莉世 曲のテイストやリズム感も、80年代、90年代くらいの感じがイメージされているんです。その雰囲気も好きだし、「Winter Wish」で歌われるメンバーの声が好きでずっと聴いていられるんです。落ちサビの杏優の声が凄く好きなんです。

上原わかな めっちゃわかる!

松井さやか 女性らしい声なんだよね。

塩川莉世 普段は女性らしい声を出さないんです!

松井さやか いつもは力強い歌声なんですけど、この曲だけは色気ムンムンな女性の声なんです。やっぱり18歳じゃないです!

小西杏優 落ちサビなので「ちょっと抜いて歌ってください」という風に言われて、出来上がったのを聴いたら大人の女の声みたいになっていて(笑)。狙ってやったという感じではないんです。

小倉月奏 「Winter Wish」は季節的にいまから聴ける曲だし、何年経っても色褪せない曲だと思います。

――他に推し曲はありますか?

寺田葵 私は転校少女*の全楽曲のなかで、「Catch Me (If you can)」が好きです! これを聴いているときは耳が幸せなんです。

――この曲はちょっとジャジーな感じでレトロ感と近代感があっていいですよね。

寺田葵 振りも大好きだし、ちょっと色っぽいセクシーな振り付けと歌詞が上から目線感というか、その感じが大好きで! レコーディングのときも一回歌ったら「もっと上から目線で! どんどん行こう!」みたいな感じで(笑)。

――面白いディレクションですね(笑)。リード曲の「星の旅人」のMV撮影はいかがでしたか?

塩川莉世 1日で撮影したんですけど、ダンスシーンは10回くらい踊りました。みんな「ちょっとここ違った!」とか「まばたきしちゃった!」とか、そういうのがあって何テイクも撮りました。

――各曲についてお聞きしましたが、全体像として転校少女*の強みは何でしょう?

小倉月奏 転校少女*はパフォーマンスも歌も両立して凄いと思っています。加入前にYouTubeなどで観ているときからそう思っていました。そこが強みだと思います。

松井さやか 自分は初期メンバーなので客観的に転校少女*を観たことがなくて、対バンライブとかで色んなアイドルさんを観させて頂くんですけど、自分達がいまどんな風に見えているのかが把握しきれていなかったんです。今回新メンバーが加入して3人とも凄く褒めてくれるから「実はそうだったのか!」と。そういう風に見えていたのなら嬉しいなと思います。コンセプトも最初の頃から変えていって、「いまやっとたどり着いたのがここ」という想いがあるんです。形を変えてきてやっと最終形態になれたのかなという感じです。

――固まったというそのスタイルを言葉にすると?

塩川莉世 コンセプトである“エモーショナルかつ文学的”です。

――それをパフォーマンスするにあたって意識していることはありますか?

岡田夢以 歌詞の理解です。1行だけ読んでわかるものではなく、全部を通さないとストーリーが見えなかったりする曲もあるので。最初に書いてあることが最後に回収されたりするんです。

小倉月奏 全部を読んでも、受け手にとって想像が膨らむ部分もあるので、聴く人それぞれのストーリーを作ってもらえるというか、そこが転校少女*の面白いところかなと思います。人によってはお母さんに対してだったり、恋人、友達だったりと。

塩川莉世 そこはメンバー間でも全然違ったりするんです。「私はこう思った」とか。

上原わかな ライブ全体通してもそうなんですけど、1曲1曲にちゃんとストーリーがあって、表現力や表情や間の使いかたなど、静かな部分や激しい部分のメリハリがあるんです。そういうところも転校少女*の魅力だと思います。

――コンセプトに沿ったグループの魅力が様々ありますね。最後に、今後の目標は何でしょうか?

松井さやか 全国ツアー令和元年 『The Fifth Autumn Of Love』のツアーファイナル@LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)です。11月16日ですぐなんですけど、過去最大規模のツアーをやっていて、今回の会場がいままでで一番大きい所で、5周年で、夢以の転校もあってと、色んな大事なイベントが盛りだくさんの日なんです。その日をまず満員にして、「5周年おめでとう!」「夢以、ありがとう!」ってできるというのがいま一番の目標です。まずは目の前のことをみんなで全力でやろうという気持ちでいます。

(おわり)

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