<写真>卒業を発表し心境を綴ったモーニング娘。’14道重さゆみ

卒業を発表し改めて心境を綴ったモーニング娘。’14道重さゆみの公式ブログ「サユミンランドール」。道重は「ここからが本当の恩返し」とも綴った

 モーニング娘。’14のリーダーで歴代最長の在籍期間を有する道重さゆみ(24)が29日、同グループおよびハロー!プロジェクトを今秋開催されるツアー最終日をもって卒業することを発表した。この日、地元・山口県で行われた公演で最初に報告。その日の夜に公式サイトで正式に発表した。また同日、自身のブログでも心境を綴り「ここからが本当の恩返しだと思ってます」と語った。人気低迷からV字回復。この時期での決定につんく♂は「彼女なりの美学」と理解を示した。

 道重は、2002年に行われたオーディションで応募総数1万4千人のなかから亀井絵里、田中れいなと共に合格、翌年1月に第6期メンバーとして加入した。その年の5月には埼玉公演で初めてステージに立ち、7月発売の『シャボン玉』でCDデビュー。2012年には8代目リーダーに就任。同グループとしての在籍日数は4100日と歴代最長を有する。

 全盛期を支えた初期メンバーと在籍した唯一の現役メンバーであり、その後の低迷時期を乗り越えて、オリコンシングルチャートで5作連続第1位というグループ初の記録を成し得るなど人気回復にも尽力してきた。生みの親であるつんく♂も「6期メンバーは超全盛期もアイドリング期も両方を経験してきた貴重な存在。そこからのV字回復でリーダーになってからも、いろんな意味で活躍してきてくれました」とその功績を讃えている。

 そんな彼女が卒業を意識したのはリーダーに就任した2年前だという。「大好きなモーニング娘。のリーダーになれた。お世話になったモーニング娘。に恩返しがしたい」という思いを実現するために『モーニング娘。をたくさんの人に知ってもらう…』ことを目標に掲げた。

 その目標が、シングル5作連続1位やツアーでも日本武道館に立てるまで人気が回復してきたことで少しは果たせた、と思うようになったという。卒業を決定づけたのは、同機メンバーの田中れいなが卒業した後に迎えたツアーで「後輩たちが頼もしくなった」と感じたこと。

道重さゆみ「仕上げてから卒業」

 道重はつんく♂に対して「グループが盛り上がってきている『今』卒業したいんです』と語っていたようで、つんく♂も“彼女なりの美学”と表現して「こういうロックな考え方は私的にもすごく大好きで、実際は2年近く今後どうしていくか話しあってきました」と理解を示している。

 ただ、グループの“象徴”とも呼べる道重の卒業に不安の声も残る。それを察してか道重本人は「グループを仕上げてから卒業する」と強調している。

 たとえば公式サイトには「超超超いい感じのモーニング娘。に仕上げてから卒業し、次の世代にバトンタッチしたいと思っています」とし、ブログにも「卒業までまだ時間はあるし、もっともっと後輩たちに伝えたい事や、みせたいと思ってる事もあります」と綴ってから「ここからが本当の恩返しだと思ってます!さゆみのできる限りの事をして、もっともっとかっこいいモーニング娘。に仕上げてから卒業して、次の世代にバトンタッチしたいと思っています」と“仕上げてから卒業”を繰り返した。

 卒業後の展望を語るわけでもなく、ただただ、現役メンバーの行く末を案じている8代目リーダー。デビュー当時12歳だった彼女は“ぶりっこ”という強烈なキャラでお茶の間の話題をさらった。今では後輩の行く末を案じるお姉さんへと成長。“美学”を貫きながらも“お姉さん”としての役目を全うする。この「仕上げてから」の言葉から彼女の決意がうかがえる。

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