果歩「新しい扉を開けてくれた」新譜は成長過程の“備忘録”
INTERVIEW

果歩「新しい扉を開けてくれた」新譜は成長過程の“備忘録”


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年10月04日

読了時間:約12分

ネコを撫でてる時に幸せを感じる

――3曲目に収録された「法則のある部屋から」は恋人とのお話ですね。幸せとはなんだろうという事を改めて考えさせられたのですが、果歩さんは幸せとはどんなものだと思いますか。

 う~ん…。ご飯を食べて、寝てる時、普通に生きてる事が幸せかなと思います(笑)。あとは猫を撫でてる時に幸せを感じます。

――猫派なんですね。

 実家では犬を飼っていたので、ずっと犬派だったんですけど、ペットショップでアルバイトをしていたら、ネコがすごく可愛くなってしまったので、今はネコを飼うのが夢のひとつです。

――ペットがいる生活は良いですよね。さて、この曲のタイトルがなかなか哲学的な感覚もあって印象的でした。タイトルは歌詞が出来てから考えたんですか。

 私はタイトルから歌詞を考える時と、歌詞からタイトルが出来る2パターン両方あるんですけど、この曲はすごく考えました。サビの頭の<この部屋にふたりで居れば>という歌詞は初めからこの言葉を使おうと思っていました。

 タイトルは「ワンルーム(仮)」という仮タイトルだったんですけど、「ワンルーム」という曲はたくさんあるなと思って…。この曲は法則ということをすごく歌っていたので、このタイトルに決めました。こんなたわいもない話や生活を恋人と出来たら良いなという願望の曲でもあります(笑)。

――この曲もmulletのお2人がアレンジされていますが、お2人とは音楽のお話とかされました?

 みんなでラーメンを食べに行ったり、打ち上げもしましたけど、音楽のお話はほとんどしていなくて、お2人は年金の話とかしていたのを覚えています(笑)。大人の会話過ぎて、私には一体何の話をしているのかわからなかったんです…。

――果歩さんもあと30年ぐらい経ったら参加出来ますよ(笑)。最後は「ぷりん(Acoustic ver.)」ですけど、アコースティックギターの弾き語りですね。

 この曲は高校生の時に作った曲で、イメージで歌詞は書きました。

――なぜ今回この曲を収録しようと思ったんですか。

 ずっとライブで披露してきていて、お客さんからも「ぷりん」いいねと評判が良かったんです。それで、いずれ音源化したいなと思っていました。今回のEPに収録する曲で最初に決まったのもこの曲なんです。バンドアレンジもしようとは考えたんですけど、結果的に弾き語りがやっぱりいいねとなりました。

――作った当時と歌の変化は感じていますか。

 当時、歌っていた頃と比べるとだんだん角が取れて丸くなって来たなと感じています。楽曲も今の曲よりは尖っていると思うんですけど。

――プライベートでも丸くなったと感じたり?

 丸くなったかもしれません。その丸くなったと思う所に、ご飯を作るのが好きなんですけど、ポタージュとか作るようになっちゃったんです。昔は味噌汁だったんですけど(笑)。

――ここ数年でけっこう変化したんですね(笑)。ずっと尖っていたい、という思いはあまりない?

 ずっとというのはないです。たまにムカついたことがあったら、尖った部分を出していければ良いかなと思っています(笑)。

――その方がインパクトもありますよね。さて、10月15日には下北沢SHELTERでワンマンライブ『「水色の備忘録」リリース記念ワンマン『彼女の備忘録』 』があります。ライブの意気込みをお願いします!

 上京する前に新潟でやった以来のワンマンライブになります。しかも、東京では初めてで、下北沢シェルターで弾き語りの女の子がワンマンをするというのは珍しいと思うんです。「バンドマンの箱でもワンマンが出来るんだぞ!」というところを見せたいですし、お客さんでライブハウスをパンパンにしたいので、是非観に来て下さい!

(おわり)

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