宮瀬玲奈×倉岡水巴×涼花萌に聞く22/7の変化、“軌跡”を結ぶ1年ぶりシングル
INTERVIEW

宮瀬玲奈×倉岡水巴×涼花萌に聞く22/7の変化、“軌跡”を結ぶ1年ぶりシングル


記者:木村武雄

撮影:倉岡水巴、宮瀬玲奈、涼花萌

掲載:19年08月20日

読了時間:約16分

キャラクターと一心同体になれた

――さて、1年ぶりのシングルとなります。それぞれがこの1年どう過ごしてきたのかを教えてください。すごく成長された、というのが私の印象です。

宮瀬玲奈 まず1年、シングルが出ていなかったことにびっくりしました。CDを出すことは大事だし、色んな人に聴いてもらう、見てもらう機会が増える一つの要素でもあるから、本来では焦るはずなのに、そういう思いはなくて。それは、「もう1年も経ったんだ」と思えるほどこの1年がすごく充実していたからだと思います。だから新鮮にこの曲と向き合えている私もいます。そのなかで演技レッスンは毎週、欠かさずにおこなっていて、プラス、私の中では『22/7 計算中』の存在が大きくて。この番組によって意識が変わってきたところがありました。それはキャラクターに向き合う時間でもあって。最初はキャラとしてしゃべることをどうやっていいか分からなくて、ずっとしゃべれない状況が続いていました。でも『計算中』のなかで、一歩前に出た回があって、その姿をファンの方が「良かったよ」とコメントしてくれて。それで、「あ、こういうことなんだ」と思えて。ファンの皆さんが教えてくれたというか、そこから少しずつですけど、しゃべれるようになって、収録が楽しいと思えるようになりました。

――キャラをつかめたわけですね。どの回だったんですか?

宮瀬玲奈 『第1回チーム対抗クイズバトル!』(今年3月16日、23日放送)です。人数が多い中で会話に入るというのが苦手で「流れを止めてしまったらどうしよう」とか、話す内容を考えていたらそのタイミングを逃してしまったり、そういうのが結構あって前に出られなかったんです。でも、この企画では打ち合わせとかもなくて自由で。いつもなら「(立川)絢香はクールだから、セクシーだから、こういうことは言わないよな」と考えてしまっていたけど、クイズだから早押ししないといけないからそういうことを考えている暇もない。答えるのに必死で、何も考えていないありのままで答えていたら、それが放送で結構使われて、ファンの方も「すごく変わったね。しゃべれるようになっている」と言ってくださって。こうやってクールとかセクシーと思わずにやってもみんなは絢香として見てくれるし、「クールだけが絢香じゃない、楽しむときは楽しむ」とも思えるようになれて、そこから心を縛っていた紐が解けたような感覚になれました。

――キャラクターが一心同体になったというか、“2人”が”1人”になった瞬間かもしれないですね。

宮瀬玲奈 そうです! その経験は私の中で大きくて。

――私も番組は初回から見ていますが、放送開始当時はぎこちない感じもありましたが、最近はそれがないですよね。自然というか、そのキャラクターに成り切っているとうか。倉岡さんはどうですか?

倉岡水巴 番組が始まるまでは、キャラクターを通してというよりかは、私たちのことを知って下さって、アイドルとして私たちを応援して下さる方が多くて。それはそれで嬉しいんですけど、『計算中』が始まってからはキャラの事を好きになって下さる方が多くなって、今まで私たちが目標に掲げていた「声優ファンの方にも、アイドルファンの方にも好きなって頂く」というのがだんだんと実現してきたな、という実感があります。

――それは大きなことですね。そういえば、倉岡さんは印象がだいぶ変わりましたが、ご自身でこの1年変わったと思うことは?

倉岡水巴 実は母親から「関西弁がキツく出ている」と注意されていまして…(笑)。「みんながおしとやかなのに、言葉がキツいからお下品に見えますよ」と…(笑)。でも最近はやっとキレイにしゃべられるようになって、これなら東京の方にも受け入れられるようになったんじゃないかなと(笑)。母親からも「最近は東京になじめているね」と言われるようになって…(笑)。

――結成当初はすごく盛り上げ役というか、グループを盛り上げている感じもありましたけど、最近は清楚な雰囲気が出ていますよね。

倉岡水巴 慣れ親しんだ方の前やみんなの前だとすごくしゃべったり、バラエティ番組だと「よし!」と気合を入れて臨んでいるんです…(笑)。でも普段から「もっと明るい人間になりたい!」とも思っているんですよ。

――根から明るいと思っていたので驚きました。でも変化がはっきりと分かります。

倉岡水巴 それも『計算中』での出演が大きかったと思います。見られるということが多くなって、月イチでの定期公演もあるので、「人に見られている」という意識をするようになりました。そのことも大きいと思います。

――涼花さんはどうですか?

涼花萌 自分の中で大きかったのは、キャラクターを頂けたことです。2年間活動してきたけど、8人はしていて、3人がしていないことがたくさんあって。キャラクターの(神木)みかみちゃんを頂いてから8人がやってきたことを今、追っている感じです。『計算中』も新メンバーとして3人は入ったので、「バラエティってこんな感じなんだ」とか、モーキャプスーツ(モーションキャプタースーツ)とかも「すごい密着している!」とか(笑)、いろいろと初めてのことで、見ているだけじゃ分からないことも今、ちょっとずつ体験できています。

 それと、2年間やってきて、それぞれ新しい気持ちではやるけど、初めてやることと、2回目って気持ちがどうしても違うじゃないですか。この初めての気持ちってもうないかなって思ったけど、キャラクターを頂けたことで、また1から初めての体験がたくさんできて嬉くて。

 ナナニジって、キャラクター、そしてメンバーがいて、というのが他のグループとの分かりやすい違いだけど、私たちにはそれがなかったから「誰だ…?」という感じで。でもキャラクターを頂いてから、ナナニジの一人なんだと思えて。何をするにしてもみかみちゃんがいるし、みかみちゃんと一緒に頑張ろう、と思えて。一人でやるよりも、この子のために頑張ろうという気持ちも芽生えたので、全部の事に対してプラスに考えられています。

――最初にキャラクターをもらった8人は、キャラクターをどう表現していこうかと試行錯誤されていて、なかにはプレッシャーに感じたメンバーもいましたが、涼花さんのなかでは、それまでが辛かったから嬉しさが先行している、という感じ?

涼花萌 もちろん「どうしよう…」という気持ちもありました。でも、私とみかみちゃんは結構、似ているところがあって。例えば、同じ京都出身や鳥好きとか、接点が多くて。不安もあったけど、「鳥」を見たら舞い上がってしまって(笑)、「あ! 鳥さんだね!」と。

――みんなと同じくプレッシャーはあるけど、鳥が緩和剤になっているわけですね(笑)。

涼花萌 鳥っていいですね!

倉岡水巴

倉岡水巴

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