ONEPIXCEL「みんなを巻き込みたい」初全国ワンマンツアーから開く新たな扉
INTERVIEW

ONEPIXCEL

「みんなを巻き込みたい」初全国ワンマンツアーから開く新たな扉


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年08月10日

読了時間:約11分

泣きながらぶつかった

鹿沼亜美

――皆さんが大切にしているコンセプトや理念は何でしょうか。

田辺奈菜美 メンバーの絆を一番大切にしています。私たちは良い意味でみんな正直者なので、仲が悪くなるとすぐバレちゃうんですよ。ファンの人も「ちょっと雰囲気悪いな」ってわかると思うんです。だから、みんなでしっかり話し合ってONEPIXCELを作っていこうと。少し前にもそんなことがありましたが、仲直りして絆が深まりました。

鹿沼亜美 泣きながらぶつかったよね。

田辺奈菜美 その時はお互いが自分の気持ちを言えなくて、ガマンしていたものが爆発したんです。

鹿沼亜美 メンバーでもありますけど、私たちは私生活でも友達としての関係があります。だから気を遣って言えないこともあるんですよ。それを溜め込んで、勝手にお互いの心情を勘違いしてぶつかった事件でした。

――傳さんだけ年下ですが、やっぱり言いづらいところもあるんじゃないですか。

田辺奈菜美・鹿沼亜美 ないです。

傳彩夏 ないです(笑)。入った時は「みんな上かあ、どうしよう」みたいな気持ちもありましたが、どこに行っても一番下だったので「またお姉ちゃんできた」という感じでした。それにふたりがどう見てもお姉さんぽくないので(笑)、それがまた良かったんです。なんならちょっと年下みたいな所もあるし、何言っても許してくれる。この3人だから言いたいことを言えるかもしれません。リーダーもいないですし。

鹿沼亜美 そうですね。それぞれが自分ができることをやる、という方向性で誰が一番ということはないですね。みんなでコミュニケーションをとりながら、自分のキャラを尊重しています。

――なるほど、バランスが取れているのですね。さて、これまでの活動で印象深かった出来事は?

田辺奈菜美 私は最近やった東名阪ツアー『ONEPIXCEL Respect Tour 2019 〜勉強させていただきます〜』です。リスペクトしているグループさんとご一緒して、「今のままじゃダメだな」と強く思えたので印象に残っています。私たちはリーダーがいないので、誰が仕切るとかが明確じゃなかったんです。今は反省を活かしてスタッフさんに頼らず自分たちで発言するようになったし、ライブもファンの方に頼らず空気を作ることを心がけています。

鹿沼亜美 大阪でご一緒した當山みれいさんのパフォーマンスがすごすぎました。私たちリハで泣いたんですよ。ONEPIXCELのファンを自分に集中させて、一気に自分のものにする力をすごく感じました。悔しさもありましたね。

傳彩夏 私の思い出はレコーディングです。基本的にひとりでブースに入るんですけど、インディーズ時代はそれが恐怖でした。ライブはファンの方もいて、自分も踊っているからまだ大丈夫だったんですけど、レコーディングだと踊れないし、苦手意識がありました。基本全部の曲で歌って、できなくて泣いて、泣き止んで、録ってみたいな。

 最近になってようやくレコーディングが楽しくなってきました 。新曲が出るたびに自分が変われたのかなと感慨深いですね。今は歌が好きです。ななみん(田辺奈菜美)の声を聴いて「何でこんなに歌うまいんだろう」と思ってましたが、最近は聴いていて安心できるんですよ。

――みなさんは海外でのライブも経験されてますが、その時はどうでしたか。

鹿沼亜美 私は海外だけじゃなくて関東や、埼玉からも出たことがありませんでした。埼玉から出たことがないので、ONEPIXCELでライブする場所がいつも初めての地なんです。もちろん香港とか、カナダ、台湾も初めてで。海外はやっぱり慣れないので不安なんですけど、現地の人はめちゃめちゃ優しいんですよ。私たちのことは知らないのに求めてくれるんです。そういうオープンな心がすごいなと。

田辺奈菜美 こういう活動していなかったら行く機会もなかったよね。

鹿沼亜美 初見なのに声出してくれるし「ありがとう」という想いしかなかったですね。メキシコの空き時間で「日本人だー!」とちやほやされたのも嬉しかったです。特典会も言葉通じないのに気持ちが伝わってきて、本当に温かいライブになりました。

田辺奈菜美 世界でもそうだし、日本でもそうだし、色んな人に知っていただいて愛されるグループになりたいなと思ってます。

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