天童よしみスタッフ時代には音響から照明まで、おおい大輔 デビュー20年を振り返る
INTERVIEW

天童よしみスタッフ時代には音響から照明まで、おおい大輔 デビュー20年を振り返る


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年08月07日

読了時間:約12分

アーティストおおい大輔として活動を広げたい

おおい大輔

――カップリングの「兄貴風」も良い曲ですね。

 水木先生に書いて頂くのは今回初めてなんですけど、僕のこと凄くわかっててくださっていて、「大ちゃんを思い浮かべながら詞を書いていると、どうしても大阪弁になるんだ」という感じで。「兄貴風」はちょっと不器用な、小さい頃から好きな女の子に好きって言わないでまだ今でも兄貴風吹かせてる、そういう雰囲気の詞で、僕をイメージして書いてくださっているので、歌うと詞のほうで心にくるんです。

――そういった女性が大輔さんに実際いたのでしょうか?

 いや、僕は好きだったら「好きやねん」と言って撃沈するタイプなので(笑)。でもこの詞の気持ちは凄くわかります。

――タイトルは兄貴ですが天童さんは姉貴風でしょうか。

 確かに天童さんは「姉貴風」で、お姉ちゃんみたいな感じでした。家族みたいな感じで接してくれてたし、姉弟みたいな感じでしたね。

――大輔さんにお弟子さんが来たとしたら兄弟のようになりそうですね。

 できの悪い弟に「しゃあないな!」みたいな感じで(笑)。まあ、現場は面白いと思います。とんでもないことがよく起こるんですよ。昨日も初めて行ったレコード店の店頭キャンペーンで、歌わせていただいていたら、最後の1行のところでレコード屋さんがボタン押し間違えて、音がフッと止まったんです。

――もうちょいというところで(笑)。

 レコード屋さんが「うわ、ごめん!」と言って最初から音出し始めてしまったんですよ! それで僕、また最初から歌わなきゃということで、お客さんは同じ歌2回聴いて。僕も「あともう少しというところで終わってしまいましたけど、次の歌行きましょうか?」と言おうと思ったらまたイントロがかかって(笑)。

――コンサートでも何かしら起こりそうですね。今年も10月にZepp Nambaで毎年恒例の公演があります。

 6回目なんですけど、いつも違うことにチャレンジしているんです。今年は20周年ということで、今年は何をしようかまだ考え中です。

――ハプニング、起こりますかね?

 起こるでしょうね(笑)。この間も新曲のキャンペーンに行ったときに中村先生が「手伝いに行く」と仰って下さって、ショッピングセンターまで来てくれたんです。そのときは先生もいらっしゃっていたこともあり、緊張感がありました。必死で歌っていたら先生の事務所の社長さんが「力入り過ぎだ!」って。2件目は先生がいなかったので、逆に力を抜き過ぎて歌詞間違えて(笑)。

――そういえば中村さんとのハグ会もあったとお聞きしましたが?

 そうそう。ラジオ番組に出ていただいたときに「先生が来てくれるんやったら、CDを5枚以上買った人にハグしてくださいよ」とお願いしたら「いいよ」って(笑)。それを聞いていた大阪のスタッフさんが“ハグ券”まで作ってくれて。先生が「5枚も売れるか? 2枚でいいんじゃない?」と条件を2枚に下げたんですよ。でもその時点で既に5枚買ってくれた人が3人いて。それだと5枚買ってくれた人に対してあんまりだから「チューでええですか?」って言って(笑)。結局ハグで終わったんですけど。

――先生、フットワーク軽いですね。

 80歳ですよ? 今でもゴルフ行ったりしてるし、ウィスキーもストレートですからね。凄い元気だし男前ですよ。生き方が。

――先生に来て頂いて盛り上がりましたね(笑)。最後にメッセージをお願いします。

 20周年ということで、今までは演歌歌手おおい大輔として頑張ってきて、ここからはアーティストおおい大輔として活動を広げて行きたいなと思っておりますので、みなさま是非どうぞよろしくお願いします!

(おわり)

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