天童よしみ、半崎美子のソウルバラードに「ドーンと来た」
天童よしみと半崎美子
歌手の天童よしみが11日、都内某所で19日にリリースされるシングル「大阪恋時雨」の自身初となる公開レコーディングをおこなった。同曲の作詞・作曲をおこなった半崎美子とともに囲み取材をおこない、天童はこの曲について「自分の中でドーンと来た。私の味をしっかり出していきたい」と意気込みを述べた。
表題曲である「大阪恋時雨」は、半崎が2015年におこなったコンサートにで出来た楽曲で、半崎は周りの人たちに「いつかこの歌を天童よしみさんに歌ってほしい」と切望していた楽曲。2人の共通の知り合いである笑福亭鶴瓶が、昨年の12月に鶴瓶が主催するライブ『帝塚山 無学の会』で半崎が歌唱した「大阪恋時雨」に感動し、天童に「この曲をよしみちゃんがどうなるんやろ」と、電話したところ天童もこの曲を気に入り実現した。
公開レコーディングでは天童のキャリア初となったラブソングを、情感を込め凛とした伸びやかな歌声をマイクに吹き込んでいく。公開レコーディングを終え半崎美子が合流。天童は自己紹介に「彼女はショッピングモールの女王で、私はショッピングモールのオカンです」と、ユーモアを交えた紹介で取材陣を和ませた。
天童は半崎が歌う同曲と自分自身の歌の違いについて、「美子さんはか弱くて切なくて優しい感じ、私のは強くて、私は負けへんで、と一歩前に出た感じの女性のアレンジで挑みました」と歌う姿勢を述べた。さらに、天童は北海道出身の半崎が関西弁を上手く曲に乗せて作ったことに感激し、嬉しくなったという。
鶴瓶からのVTRによるコメントが流れ、その様子を笑顔で「うんうん」と頷きながら聞く2人。鶴瓶は「<あんたがそばにおるだけで なんで泣けるんやろう>という歌詞と、その歌い方がズーンと来るんです。(天童が歌って)大きな歌になったと思うんです」とコメント。
天童はこの「大阪恋時雨」を聴いて、鶴瓶と感動した歌詞の部分が一緒だったと話し「久しぶりに自分の中でドーンと来た。この歌に出会えて若い人もおじいちゃんおばあちゃんも、みんな恋愛をして来た、色んなことを思い出しながら聴いて頂けたら」と語り、半崎はこの曲のレコーディングについて<忘れられへんのなら>という、冒頭の歌詞を歌う天童の姿を見て、「この曲が生まれたのは、いつか天童さんに巡り合うためだったのかな」と運命的な出来事に感無量といった様子。
囲み取材では天童との馴れ初めついて、2年ほど前にある歌番組で一緒になったのが最初だと話し、その時に半崎と自身の母が天童の大ファンであることを伝えたという。母が利尻島出身ということで、利尻昆布を天童にプレゼントしたというエピソードも明かした。
“ショッピングモールの女王”で、“泣き歌の女王”とも呼ばれる半崎の印象について天童は「私も目にいっぱい涙を溜めて話す美子さんのお話が心に来るんです。だからこそあれだけの曲が作れるんだなと思います」と絶賛した。
さらに天童は「美子さんは自力でここまで頑張ってきた、強い気持ちの持ち主だと思います。だけど、涙が出てくるのは頑張ってきたことが涙となって出てくるんじゃないかなと思います」と話すと半崎は「色んなことを経験されて、第一線で活躍されてきた天童さんから言って頂けるほど嬉しいことはないです」と目を潤ませた。
この「大阪恋時雨」の出来た背景について、大阪でのコンサートの前日に大阪の街を歩いていて曲が浮かび、すぐにスタジオに入り作り上げ、翌日のコンサートで披露したというスピード感で完成したことを明かした。
『紅白歌合戦』について聞かれると天童は「(2人で出演できたら)私も嬉しいです」と話すと、半崎は「考えただけで震えます。母もどんなに喜ぶかと…」と述べ、それを聞いた天童も「頑張りましょう!」と紅白に向けて意気込んだ。
最後にこの曲について「天童よしみのソウルバラードというところに注目して頂けたらと思います。私の味をしっかりと出してお伝えしていきたい。『大阪恋時雨』頑張るで!」と、締めくくった。