ただのベストアルバムにはしたくなかった
――アリーナツアーが楽しみです。さて、6月26日にベストアルバム『5IVE』がリリースされますが、ベストではありますが、どういう作品にしたいと思いましたか。
SWAY ただのベストアルバムにはしたくなかったです。記念の作品というよりは、アリーナツアーも決まり、僕らのことを隅々まで知って欲しいという思いがあります。僕たちが5年間掛けて作ってきた楽曲を新曲のように聴いてもらいたいという気持ちも大きいです。武道館で僕たちを知ってくださった人たちも多いと思うんです。でも、アリーナは今までのお客さんたちだけでは成り立たない大きなステージだと思うので、新しいリスナーの方に5年間のDOBERMAN INFINITYの姿を見てもらうことで、より知ってもらえると思います。今まで応援してくださった方が手に取っても飽きない作品にしたかったので、新曲6曲というのはファンの皆さんへのものだったりします。
――新曲6曲というのはすごいですよね。
KUBO-C そこだけでミニアルバムぐらいのボリュームですから(笑)。
――KUBO-Cさんがベストの中で敢えて一曲、印象的な曲を上げるとしたらどの曲を選びますか。
KUBO-C 1曲目の「5IVE」です。この曲はP-CHOがやっているプロデュースチーム・OLDMAN WILDIN’(O.M.W.)に作ってもらったんですけど、メンバーにプロデュースチームがいるということは、意思の疎通も出来ているので、僕たちがどう思っているのかというのを曲に詰め込んでもらえているのが一番大きいです。最初に聴いた時に良い曲だなと思いましたし、感動しました。一曲目に相応しいなと。僕たちの過去と未来と今が詰まった歌詞になっています。5周年、5人という意味が集約された曲になったんじゃないかなと思います。
――その中でKAZUKIさんのパートで<夢なんてクソくらえ>というワードが興味深かったです。
KAZUKI これはP-CHOさんが僕の想いを汲み取って書いて頂いたフレーズなんです。
P-CHO KAZUKIが入る前からの話も入っていて、それぞれのストーリーがあるんです。自分はメンバーの脱退とかもあり、挫折に近い感覚もありました。夢なんて叶わない、夢を見れなくなってしまったんです。でも、KAZUKIとSWAYに出会ってまた夢が見れるようになったんです。DOBERMAN INCの時代から書きたかったという想いがありました。トラックが派手になるアレンジのところで、5人が出会ったというストーリーの流れがあります。
GS 自分たちが今、どういうメッセージを書かなければいけないのかというのを音楽を作る中で常に考えるんですけど、僕らは「イエーっ!」て騒ぐ夏曲も大好きで、よく作っています。この5周年というタイミングは仮想のストーリーではなく、自分たちが思っている事をちゃんと伝えないといけないと思いました。
「DO PARTY」や「SUPER BALL」のような曲はこういう風に楽しんで欲しい、というリクエストがあったりするんですけど、「5IVE」に関しては一方通行で良くて、まず「僕らの気持ちを知ってください」という曲なんです。強い表現があったり、人間の弱い部分もこの曲には入っているので、今の心境にあった曲になったと思います。今の僕らはこれくらい荒くて良いのかなと。
――KAZUKIさんは「5IVE」を歌うにあたってどう考えていますか。
KAZUKI ツアーの事も考えると、自分の歌からスタートするので緊張すると思うんです。出だしで決まる部分もあると思うので、相当歌い込んで臨みたいなと思っています。歌っていくにつれて、歌の雰囲気も変化していくかもしれないです。
――SWAYさんから見て印象的な歌詞はどこでしたか。
SWAY 素直に自分たちが言いたい事を言えている楽曲です。<仲間と夢ならどっち選ぶ?>という歌詞があるんですけど、結果として<俺ならどっちも離さねぇ>と、どちらも取るというのが印象的でした。両方取って良いんだって(笑)。
KUBO-C その美学はあるよね(笑)。
――どっちと聞かれてますからね。でも、道なき道を行くDOBERMAN INFINITYらしいですよね。
SWAY この答えはまさに“OFF ROAD”ですよね(笑)。とんでもない歌詞だなと思いました。
――最高です。あと、興味深いのが「D.I till Infinity feat.TOMOGEN, BALLISTIK BOYZ」です。武道館公演でも披露されていましたが、この曲が出来た経緯はどんなものだったのでしょうか。
GS BALLISTIK BOYZとは僕らとの関係があって参加してもらいました。HIROさんと僕らとで新しいプロジェクトをやろうとなったのが発端なんです。BALLISTIK BOYZの人選にも僕らが携わっています。今までのEXILE TRIBEにはないグループを作る中でデビューまでの道のりで関わらせて頂いたというのが経緯です。その中でHIROさんが「可能だったらTOMOGENも入れて何か一曲出来ないかな?」という話になりました。その発想は僕らにはなかったんです。みんな「マジでいいんですか?」みたいな。
――夢の共演ですよね。
GS すごいサプライズになるよね、とそこから武道館に出る事も決まって、曲が出来るきっかけにもなりましたから。
――どなたからTOMOGENさんに連絡されたんですか。
P-CHO 確か、僕がTOMOGENに連絡しました。TOMOGENの反応は「マジで!?」と驚いた感じでしたけど、「わかった」と承諾してくれて、そこからラッパーのチャンネルに切り替えてくれました。
GS TOMOGENは4年のブランクがあって、あのパフォーマンスですから。彼こそ生粋のアーティストなんです。TOMOGENがいたからこそ、このタイトルにもなったと思います。
――でも、この曲はライブで完全再現はなかなか難しいですね…。
KUBO-C お取り寄せの“品”が2つもありますからね(笑)。でも、タイミングが合えばまたやりたいです。今回のベストにも入っちゃってますし、TOMOGENからも「今後もあるのか」と電話が来ちゃってますから(笑)。







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