First place「幅広い年齢層に支持してもらうグループに」多彩な楽曲に挑戦
INTERVIEW

First place「幅広い年齢層に支持してもらうグループに」多彩な楽曲に挑戦


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年06月10日

読了時間:約13分

 4人組ボーカルグループのFirst placeが6月5日、ミニアルバム『L.D.Love』をリリースした。昨年8月にTVアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマ「さだめ」でメジャーデビュー。10カ月ぶりの作品となる今作は“恋色多彩”という言葉をテーマに、「さだめ」のほか、切ないラブソングやサマーチューンなど多彩な楽曲が詰まった作品となった。デビュー前、主に原宿・渋谷でのべ800回を超えるストリートライブ開催してきた彼ら。幅広い世代に聴いてもらえることを目指しており、現在は全国36カ所を巡るリリースイベントを開催中。インタビューでは作品について、イベントでのエピソードや今後の意気込みを語ってもらった。【取材=榑林史章】

ミディアムテンポで歌詞を大切に

――『L.D.Love』はどのような作品となりましたか?

KENTO 1stシングル「さだめ」は、昨年の平成最後の夏にリリースしました。今作は、令和になって最初のリリースになります。様々な恋愛模様と飾らない愛の形が詰まった、“恋色多彩”という言葉をテーマに掲げた作品です。4人の個性を生かしながら、今までにない切なく胸キュンな歌をお届けしています。

KENTO

――“恋色多彩”というのは?

RYOMA たくさんの恋愛模様が描かれているミニアルバムなので、それをキャッチーに言い表した言葉は何かないかと考えたんです。このアルバムを象徴する言葉として、マネージャーさんが考えてくれました。

RYOMA

――タイトルの『L.D.Love』は表題曲もありますがどのような意味でしょうか。

KAITO 「L.D.Love」は遠距離恋愛を意味する“Long Distance Love”の略語で、言葉としてとてもキャッチーだし、恋愛をコンセプトにした作品にぴったりじゃないかと。

KAITO

RYOMA でも、最初からガチガチにコンセプトを固めていたわけではなくて、レコーディングしていくうちに徐々に定まっていった感じです。結果として恋色多彩な作品になったので、聴いた人それぞれの恋愛と照らし合わせてもらいながら、聴いてもらえる作品になったと思います。

――KENTOさん、RYOMAさんはメンバーの中でも歳上なので、それこそ恋色多彩だったのでは?

RYOMA いえ、普通です。歳相応と言いますか。

――TAIHEIさん、KAITOさんは、まだ若いのでこれからっていう感じでしょうね。

KENTO いやいや、そんなに差はないですよ!

TAIHEI けっこうありますよ(笑)。

TAIHEI

KAITO 僕とKENTOさんは4歳差なので、ここの壁は厚いです(笑)。

KENTO え? みんな同じ平成生まれじゃん!

――TAIHEIさん、KAITOさんは、この作品が出来て、どんな印象ですか?

TAIHEI すごく幅広い作品になったと思いました。歌詞のシチュエーションも幅広くて、曲調としても幅広くいろいろなことに挑戦できました。レコーディングも、音も歌詞も、全部こだわって作らせてもらっていて、4人のより成長した音楽性を感じてもらえると思います。

KAITO 今回のミニアルバムは、恋色多彩なのはもちろん、いろんな曲調の曲と向き合って制作しました。こんなに多彩な曲を一気にレコーディングしたのは初めてだったので、それが自分たちのことを見つめる期間にもなりましたね。それによってそれぞれの長所と短所が浮き彫りになって、1曲1曲の中にそれぞれの長所を活かすことが出来ました。細かいところまで注目して聴いてほしいです。

――全7曲を収録していますが、それぞれの推し曲はどれですか?

KENTO 「My Girl」は歌い出しが僕で、First place初のサマーチューンです。歌詞に<波>と出てくるので海で聴いてもいいし、すごくハッピーな夏を過ごせそうな曲ですね。恋愛中、片想い中、友だち同士で聴いてもテンションがアガる曲になりました。

――「My Girl」はレゲエ調で、ラップ風の歌い回しが出てくるのも特徴ですね。

KENTO 最初は、僕らに合うのかな? と不安もあったんですけど、実際に歌ってみると、雰囲気が変わって「こういうのもいいな」って思いました。個人的には、最後に転調するところが好きですね。僕とTAIHEIがサビを歌って、KAITOがサビとは違ったワードを歌って、さらにRYOMAがフェイクをしている。

TAIHEI それぞれ違うことをしているんだけど、それが一つに重なって、きれいなハーモニーを奏でているところが聴きどころです。

RYOMA 僕の推しは、「瞬間≒FOREVER」です。

――瞬間と永遠という真逆の言葉が「≒」で繋がっているというのは意味深ですね。

RYOMA 早くからライブでも披露していて、すごく好評です。個人的にはサビが好きで、歌詞も覚えやすいですし、心にスッと入ってくる感じになっていると思います。実は、デモの段階ではもっとテンポが速いダンスチューンだったんですが、僕ららしさがより出るようにと思って、ミディアムのナンバーになりました。

――作品全体を通して、ミディアムが多いですね。

TAIHEI テンポが速いと歌詞が流れてしまうことがあって。僕らはボーカルグループなので、特に歌詞を大切にしています。だからアップテンポではなくバラードにも寄りすぎない、こういうミディアムテンポの曲がFirst placeっぽいなと思います。

KENTO 「瞬間≒FOREVER」の歌詞に、<どんなに遠くに 離れたとしても 心はずっとひとつでいよう>というフレーズがあって。前向きな気持ちを連想させてくれる歌詞です。

――ライブがなくて会えない時でも、ファンのみんなのことを思っているということを伝えているわけですね。

RYOMA まさにそうです。

――「瞬間≒FOREVER」はミュージックビデオも撮影されていますね。

KAITO いろんな写真がたくさん飾られているシーンが出てくるんですけど、その中にメンバーが直筆で曲名を書いた写真が7枚あるんですよね。よく観ないと分からないと思うので、止めたり巻き戻したりしながら探してみてください。見つけたらスクショして報告して欲しいです(笑)。

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