First place「いろんな色が表現出来た1年」グループの魅力を再確認し前進
INTERVIEW

First place「いろんな色が表現出来た1年」グループの魅力を再確認し前進


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年12月11日

読了時間:約13分

 4人組ボーカルグループのFirst placeが11月13日、2ndシングル「SNOW LIGHT」をリリースした。昨年8月にアニメ『名探偵コナン』エンディングテーマ「さだめ」でメジャーデビューし、今年はミニアルバム『L.D.Love』をリリースした彼ら。「SNOW LIGHT」は初のクリスマスソングで、カップリングにはメンバーのKAITOが作詞した「帰り道」と、初の“タオル曲”「証明-アカシ-」を収録。今年は様々なクリスマスイベントに出演しているFirst placeにクリスマスの思い出などを聞きつつ、2019年を振り返ってもらった。【取材=榑林史章】

聴く人を癒やしてあげたいという温かい気持ち

――「SNOW LIGHT」は、First placeにとって初のクリスマスソングとのことですがファンの反響はいかがですか?

KENTO リリースイベントで初お披露目したのが11月なのですが、その時は「メロディや歌詞が入って来やすい」という声を、たくさんいただきました。「聴きやすい良い曲ですね」という意見も多いです。

KENTO

RYOMA クリスマスはこれからが本番なので、今まで以上に聴いてもらえたら嬉しいです。

RYOMA

TAIHEI YouTubeにミュージックビデオをアップした時は、「クリスマス感が先取り出来ました」という感想もありました。

KAITO 以前からクリスマスソングが欲しいと思っていて、やっと出来たなという感じです。

――「SNOW LIGHT」は切ないクリスマスソングですが、最初に聴いた時はどんな印象でしたか?

KAITO J-POPの王道クリスマスソングという印象で、早く歌いたいと思いました。

RYOMA 実は、他のタイプのクリスマスソングも同時進行でプリプロしていて、その中でも一番自分たちに合う曲なんじゃないかなと思ったのがこの曲でした。シンプルだけど、1番は歌詞をちゃんと聴かせる感じの作りになっていてクリスマス感もあって。2番はテンポを上げて、J-POPらしい聴きやすいメロディになっていて。そういう曲中の変化も魅力で、ただシンプルなだけじゃない曲です。僕らの成長した部分を感じてもらえたら良いなと思って歌いました。

KENTO でも、この曲は歌詞こそ切ないけどメロディ自体はそこまで切なくないので、パッと聴いた時は分からなくても歌詞をよく読むと切なくなる。そのギャップが、この曲の持つ魅力かなと。

TAIHEI だから歌詞カードも読んで欲しいですね。聴いた時と歌詞を読んだ時では、印象がけっこう違うと思います。

――コーラスがいっぱい入っているところもポイントですね。

KAITO メインのメロディを全員録った後にコーラスを録ったんですけど、でもそこまで時間はかからなかったです。ボーカルディレクションをやってくださった方が、テンポよくポンポンと指示してくれたので。

――歌詞の最後に出てくる<雪にとけて消えた>というフレーズが良いですね。

TAIHEI 雪に解けたのは涙なのか思い出なのか未練なのか…聴く人の経験や立場によって、いろいろな解釈が出来ます。そういう幅の広さが、曲としての魅力に繋がっています。歌詞の中では、大切に思っていた気持ちをそのまま胸に抱きつつ、関係は水に流すじゃないけど雪に解かしたみたいな感じだと思うんですけど…。僕としては、僕らがこの曲を歌うことで、聴く人を癒やしてあげたいという、温かい気持ちで歌っています。

TAIHEI

KAITO こういう気持ちを忘れずに、胸に持っているのも悪くないって思ってもらえたら良いなと思いますね。

――昨年や一昨年のデビュー前のクリスマス時期は、何をやっていましたか?

KAITO 2017年の12月は、東京・渋谷WWW Xでメジャーデビュー前のラストワンマンでした。「ここから行くぞ!」という前向きな気持ちで、チャレンジ企画もあって。僕とTAIHEIくんは、一緒に作ったオリジナル曲を、ギターを弾きながら歌いました。

TAIHEI クリスマス曲ではなかったけど、すごく冬っぽさがあって。すごく良い曲なのに、それ以来歌っていないので、またどこかで歌いたいですね。でも、不安もすごくありました。メジャーデビューが決まって、それに対する責任感の重さを感じていて。そういう気持ちを、素直にお客さんに届けた覚えがあります。

KAITO ワンマンライブの最後には、毎回それぞれが想いを語るんですけど、その時にRYOMAくんがリーダー宣言をして。

RYOMA メジャーデビュー直前ということで、「ここでかましてやろう」と思って(笑)。

――その時から見て、今はリーダーをちゃんとやれている?

RYOMA もともと路上ライブをやっていた時から、リーダーを決めずにやっていたんです。他のメンバーがリーダーになったとして、いきなりリーダーっぽさを出されても少し嫌だなと思うので…。俺は俺らしくという感じでやっています。

KENTO でも、必死でした。僕とRYOMAはチャレンジ企画でピアノを演奏したんですけど、必死に練習して。最後のMCでは、また何年後かに、こうやってライブが出来たら良いなという気持ちをお話させていただきました。その時と比べたら、メンタルが強くなりましたね。一応最年長なので、みんなを引っ張らなきゃと自覚したし。

――昨年のクリスマスは?

KAITO 去年は、11月に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで、メジャーデビュー後初のワンマンライブをやって、12月から年明けにかけては制作期間だったので、ずっとスタジオに籠もっていました。

KAITO

TAIHEI その頃って、気持ち的にすごく焦りがあって。

KAITO メジャーデビューシングルの「さだめ」を8月29日にリリースしてから次のリリースが今年の6月5日のミニアルバム『L.D.Love』だったので、期間が1年以上空いてしまって。それで年末近くに、メンバー会議をしたんです。

KENTO それは、KAITOがみんなを集めたんだよね。

KAITO 事務所にメンバーを呼んでもらって、決起集会を開いたんです。改めて気持ちを引き締め直していこうよって話をして。僕たちって、コミュニケーションが上手くなくて、4人だといつもくだらない話ばかりになっちゃって。一回活動に対して、真剣に話をしっかりやっておきたくて。

RYOMA その時はデビューしてまだ4カ月で、デビューしたからと言って何かが大きく変化したわけでもなかったし。上に行くためには、みんなの気持ちをより一つにしないといけないって。

KENTO その時点で作品を出す予定も具体的じゃなかったし、11月のワンマン以降ライブも決まってなくて、「俺ら何もしてないじゃん!」って、すごく不安だったんです。それに、お互い口にはしないけど不満に思っていたことが積み重なっていて、年を越す前にそれをお互いに全部吐き出さなきゃ次に進めないと思って。自分が思っていたことを、すごく率直に話すことが出来たのは、すごく良かったです。

TAIHEI 今年もやる? 今年の不満は今年のうちに解消しないと(笑)。

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