海蔵亮太、デビュー曲をリイシュー 歌い続けることで変化する曲の奥深さ
INTERVIEW

海蔵亮太、デビュー曲をリイシュー 歌い続けることで変化する曲の奥深さ


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年06月09日

読了時間:約11分

出来ることがあれば何でもしたい

海蔵亮太

――カップリング曲についてもお聞きします。まずはプレミアム盤に収録されている「Just a friend」はMAY'Sのお2人が携わっている曲でおしゃれで格好良いですね。

 お2人には本当にいつも良くして頂いています。先程も話しましたが僕自身、自分の知らない可能性を知りたいというのが今回あったので、そのことをMAY'Sさんにお話したら「一緒にできることがあったらやってみようよ」と言って頂きました。それで、「こういう曲を歌ってみたいです」と、色んな参考曲を送らせて頂いて河井(純一)さんに曲を作っていただきました。そこから細かいところを詰めていきました。僕がゼロから曲に携わったのはこれが初めてだったので、完成した時は嬉しかったです。テーマとしてはアーバン、都会的なサウンドにしたいというお話をさせて頂いて、90年代のニュアンスも感じさせつつ、最新のサウンドになっています。

――レコーディングはどんな雰囲気でしたか。

 いわゆる一般的なレコーディングという感じではなく、お菓子やコーヒーを飲みながらリラックスした雰囲気でした。その中で(片桐)舞子さんに歌詞のことなどを聞きながら、表現方法を考えながら歌っていきました。遊びながらレコーディングしていっているような感じで、色々試しながら「これいいね」とワクワクしながら録れたのも良かったです。

――すごく良い雰囲気だったことが伝わってきます。続く「コーヒーカップ」はストリングスも入って壮大な1曲になりましたね。海蔵さんの真骨頂ともいえる一曲なんじゃないかなと思いました。

 確かに僕の中では“安心ソング”かもしれないです。イントロでワクワクして欲しかったというのがあったので、イントロは何パターンも作りました。サビの抜けていくところは、聴いていただく皆さんにも喜んでいただけるんじゃないかなと思いながら歌いました。

――歌詞にある<何度も 何度でも 好きになれる>というところがすごく感情が入っていて聴きいってしまいました。

 ありがとうございます。でも、そのあとの<口に出せずにいるけど>というところの気持ちは、ちょっと僕にはよくわからなかったんです。というのも僕は思ったことを言ってしまいたくなるので(笑)。

――海蔵さんとは対照的なんですね(笑)。この曲を作られたHIKARIさんと作詞のKAJI KATSURAさんとは初めてですよね?

 初めてです。HIKARIさんは1度お会いしました。歌い方について「こう歌ってもいいですか」と尋ねたら、HIKARIさんは「歌に関してはシンガーが信じた道を行くのが正解です」と仰ってくださって。なので、僕が思うように歌わせていただきました。

――海蔵さん全開の歌が聴けるわけですね。ちなみにコーヒーはお好きですか。

 好きです。酸味があまり強くない方が好みです。前職で喫茶店で働いていたんですけど、コーヒーと紅茶はよく入れていたので、コーヒーカップも馴染みがあります(笑)。

――そうだったんですね。そして、スペシャル盤には「イッショケンメイ」が収録されています。ライブで盛り上がりそうな、テンポ感の良い一曲で、サビがめちゃくちゃキャッチーです。

 皆さんと一緒に楽しめたらなと思っています。この曲はredkinokoさんという、韓国のクリエイターさんが携わってくれています。なので、J-POPとは違った音の作り方だったり、譜割りがあって、それがすごく新鮮でした。でも歌うのはすごく大変だったんです。サビは勢いで行ったほうが良いなと思ったんですけど、どういう運びでメロディを歌えば、皆さんが盛り上がってくれるのか、という段階の付け方が難しかったんです。そういうことは今までやってこなかったので、すごく勉強になりました。聴いてくださる皆さんの顔を想像して歌っています。

――盛り上げ方ですね。スペシャル盤もう一曲は「Stripes」ですけど、松田聖子さんなどの曲を作っている小倉 良さん、作詞にJUJUさんなどにも提供されている岩城由美さんと作家陣がまた豪華です。

 そうなんです。僕も「わー小倉さんだ!」と驚きました。この曲のレコーディングは朝がめちゃくちゃ早かったんです。午前9時くらいから録り始めて、すごく眠かった記憶があります。

――朝早くからというのは珍しいですよね。

 これまでは深夜から録って、朝方になることはあったんですけど。今回初めてユンケル(栄養ドリンク)を飲んでレコーディンに臨みました。なので、僕の中で“ユンケルソング”と呼んでいます(笑)。血圧をあげて歌い上げました。メロディと歌詞がすごく好みだったので、自分が思い描いていた通りになってすごく良かったなと思います。今後は「Stripes」のような感じの曲もどんどん作って、歌っていきたいなと思いました。

――楽しみにしています。最後に今作「愛のカタチ」を、再びどのように届けていきたいですか。

 自分が色んな所で歌って、一人でも多くの人に届けるというのも一つなんですけど、今回はリイシューという形になったので、1年前に手に取って頂けなかった方たちにも、改めて聴いて頂いてこの曲を愛して頂けたらなと思います。そのために出来ることがあれば僕自身、何でもしたいなと思っています。今まで通りやりつつも、今までやってこなかった方法でもこの曲を広めていきたいです。

 この1年で経験したことを「愛のカタチ」に還元して、いろんな方たちの心に響いたら嬉しいです。また、9月から東名阪ツアー『LIVE 2019 「Communication Vol.2」』も始まるので、遊びに来てください。

(おわり)

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