多国籍男性グループのNCT 127が6月26日、NCT 127初のLIVE DVD&Blu-ray『NCT 127 1st Tour 'NEO CITY : JAPAN - The Origin'』リリースする。映像は3月29日~31日、さいたまスーパーアリーナで『NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’』をおこないその最終日の模様を収録。同公演は2月2日の大阪・オリックス劇場公演を皮切りに全国7都市14公演をおこなった。日本での初ツアー全公演ソールドアウトの人気を裏付ける様に、会場には多くのNCTのファンが集結。最新トレンドの音楽とパフォーマンスで人気を獲得する、NCT 127のステージに期待が高まっていた。唯一の日本人メンバーであるユウタが「みなさんと僕たちの新しいスタート」と位置付けた本ツアー。さいたま公演2日目の模様を以下にレポートし、ライブの空気感を伝えたい。【取材=小池直也】

ファンを魅了するパフォーマンス

NCT 127(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 突然の暗転からオープニング映像が始まると、フロアはグリーンのペンライト一色。ファンの大草原が広がった。そして前方のスクリーンが上がると、そこにはテイル、ジャニー、テヨン、ユウタ、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、マーク、ヘチャンの9人。彼らの姿を確認した歓喜の声がこだました。

 開始は「Cherry Bomb(KR)」。歌い始めるとまた歓声。序盤から各人のソロダンスや火柱の上がる豪華演出。「Come Back(JP)」では低音が迫ってくる。日本語のラップもグルービーだ。ステージ上のメンバーの様子にエフェクトをかけた映像もクール。3曲目の「Limitless(JP)」は映像に溶け込みながら演じられた。「Chain(JP)」はイントロで中央のサブステージへ9人が歩み寄り、円形の舞台上で全方向パフォーマンス。ダンスが細かいステップになる瞬間に思わず胸が高鳴った。ペンライトの草原も大きく上下に揺れている。

 ここでメンバー紹介。9人がそれぞれ日本語でMCをとってから「Fly Away With Me(KR)」、「Back 2 U(AM 01:27)(KR)」と繋げていった。ここで9人が退場し「0mile」のダンス映像が流れる。メンバーが戻ってきてからは「Studio 127 medley」と題して、少し落ち着き目の「City 127(KR)」「Angel(KR)」、「Sun & MOON(KR)」を並べた。バラードを中心にセットリストが続く。

 そして、ジャニーがピアノでエリック・サティ風のワルツを弾くサプライズ。それに続いて、逆再生の音が効いたうっとりするビートに合わせて、ジャケット姿になったメンバーがひとりずつ中央ステージに集まっていく。全員揃ったところでぴたりと静止。そこから「Regular(KR)」へ。ラテン感のあるビートに乗りこみ、最後は決めポーズで暗転した。

 「Baby don't like it(KR)」ではジャングルジムが出現し、9人はさながらポールダンサーの様だった。ひとり一人のちょっとした表情もカメラが追っていて、気の効いたリアクションをとると会場が大きく盛り上がる。隅々まで計算されていた。「Mad City」はテヨンとマークがリズミカルなフロウで熱いラップ。

 メンバーがゲームの世界に迷い込むコミカルな映像が映り、ユウタとジョンウ、ヘチャンがダンスバトルを披露。イントロのドラムだけで体が動いてしまう「Touch(JP)」では「みなさん一緒に歌ってください」と誘った。音に合わせた振りとコンビネーションは見ごたえあり。「Heartbreaker」は繰り広げられるマイクリレーのなか、サブステージが斜めになりながら回転。だんだんと回転スピードが上がるなか、難なくパフォーマンスが続く。

 「Replay(PM1:27)(KR)」の後に挟まれたMCでは、このツアーの思い出が各人から語られた。さいたま公演の1日目から合流したヘチャンが「この日が来るのを待っていました。みなさん僕のダンスどうでしたか? 格好良かったですか?」と呼びかけると、観客からは「おかえり!」という大きな声。メンバー同士のトークも和気あいあいとした空気だ。そして、ユウタが「いつまでもこの素敵な時間をいつまでも共有したいです。次会うのを待つ時間が僕たちとみなさんの絆をもっと強くすると思います。だから悲しまないで、楽しみに待っていてくれたらなと思います」と告げる。

 締めに「最後の瞬間まで付いてきてくれますか?」と煽りが入って「Simon Says」がスタート。続く、本編最後の曲は「Fire Truck(KR)」。サイケデリックな映像が印象的だった。フィニッシュまで洗練されたパフォーマンスで魅了し、メンバーが退場。ほどなくしてNCTコールが起き、ステージは延長戦へ。

みなさんと僕たちの新しいスタート

NCT 127(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 雷鳴の音とともに黒い衣装に着替えた9人が再度登場し、さいたま公演初日にお披露目されたばかりの新曲「Wakey-Wakey」を見せつけた。そして「Welcome to My Playground(KR)」、「Summer 127(KR)」と並べる。トロッコで客席をぐるぐると周り、サインボールを投げ込むファンサービス。 ここで残り1曲を残し、ひとりずつMC。

 ドヨンは「みなさん、僕の力になってくれて本当にありがとうございます。本日はみなさんのおかげで公演をすることができました。今日を絶対忘れずにこれからも頑張っていきたいと思います。僕とNCT 127にたくさん期待してください。みなさん大好き」

 ジョンウ「まずは朝早くから僕たちのことを待っていてくれて、ありがとうございます。僕たちのことを愛してくれて、応援してくださってありがとうございます。いつもみなさんのために楽しい活動ができるNCT 127になります」

 テイル「僕たちをこんなに広いステージに立たせて、素敵な公演で歌って踊らせてくれてどうもありがとうございます。僕たちがみなさんに届けたいという気持ちはわかっていますよね?これからも成長するNCT 127になります。期待してください」

 ジェヒョン「ツアーのスタートが昨日の様に思いますが、もう日本の各地を回ってさいたまに来ました。みなさんのおかげです。時間が経つのは本当に早いです。でもそれは毎回、後悔のないようにステージに立っているからだと思います。みなさんも時間がたつのを忘れて、楽しくステージで一緒にお会いしましょう」

 テヨン「みなさんまだエネルギーが残ってるみたいですね。できることなら最初からもう一度やりたいです(笑)。今日もいい思い出を一緒に作れて幸せでした。これからも僕たちは頑張りますので、愛して期待してください。よろしくお願いします。愛してる!」
 ユウタ「楽しかったですか?僕にとって、さいたまスーパーアリーナは意味のあるステージ。僕が目標としていたこの舞台がまた素敵な思い出に変わっていきます。これからもみなさんと一緒に僕の目標や夢を思い出にしていければいいなと思います。素敵な笑顔をそそいでくれたらなと思ってます。僕も最後まで全力のダンスとパフォーマンスすることを約束します。今日はありがとうございました」

 マーク「アンコールの時に観客席に行った時は楽しくて、ストレスも吹き飛んでしまう気持ちになります。みなさんもそう思ってくれたら、僕たちは本当にいいことをしているんだなと思えますよ。そう信じてこれからも一生懸命頑張ります。みなさんの前でずっとずっとステージに立ちたいです。そのために頑張りますので、これからも僕たちと一緒に楽しみましょう」

 ヘチャン「実はこの公演を準備するまで、スタッフのみなさんやメンバーのお兄さんたちも苦労が多かったんですけど、ステージで楽しく幸せだったので、そういう苦労が全て吹き飛んでしまいました。今の幸せな瞬間を忘れずに、これからもずっとみなさんとお会い出来れば嬉しいです。たくさん期待してください」

 ジャニー「ヘチャンの話を訊いて考えたことがあります。辛いことや大変だったことは過ぎてしまえば、すべて思い出になりますよ。みなさん、ありったけの力を使いましたか?僕はいつも限界を乗り越えたいと思ってるんです。みなさんは僕たちにとってのエネルギーです」

 そして再度ユウタが「このステージがみなさんと僕たちの新しいスタート。これからも僕たちに期待してください」と話してラストは「0mile」。さいたま公演2日目はポップに幕を閉じた。

セットリスト

『NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’』
2019年3月30日@さいたまスーパーアリーナ

01.Cherry Bomb(KR)
02.Come Back(JP)
03.Limitless(JP)
04.Chain(JP)
05.Fly Away With Me(KR)
06.Back 2 U(AM 01:27)(KR)
07.Studio127medley
・City 127
・Angel
・Sun & Moon(KR)
08.Dreaming(JP)
09.Timeless
10.No Longer
11.Regular(KR)
12.Wake Up
13.Baby don't like it(KR)
14.Mad City
15.Good Thing(KR)
16.Touch(JP)
17.Heartbreaker
18.Replay(PM1:27)(KR)
19.Simon Says
20.Fire Truck(KR)

Encore

EN1.Wakey-Wakey
EN2.Welcome to My Playground(KR)
EN3.Summer 127(KR)
EN4.0 mile

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