竹島 宏「歌手としての花が咲く年に」固定概念壊し自由に生きていく覚悟とは
INTERVIEW

竹島 宏「歌手としての花が咲く年に」固定概念壊し自由に生きていく覚悟とは


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年04月17日

読了時間:約12分

 歌手の竹島 宏が3月13日、通算22枚目のシングルとなる「噂のふたり」をリリースした。昨年は「恋町カウンター」での“恋町ダンス”が話題となり、歌謡曲ファンのみならずさらなる広がりを見せた。今年は47都道府県を回るコンサートや、自身の誕生日8月28日にちなんで、1年間で828曲を歌うという目標を掲げ現在挑戦中の竹島。昨年40歳を迎え、節目ということもあり自身の生き方を自問自答したという。インタビューでは「噂のふたり」の制作背景について、自問自答した答えなど多岐にわたり話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

828曲を歌う!?

竹島 宏

――新曲もリリースされてスケジュールがコンサートで埋まってますね。

 今は空いている時間があったら「歌おう!」という感じなんです。なので体調管理が大切です。

――今とデビュー当時では力の使い方と言いますか、ペース配分みたいなものにも変化が?

 デビュー当時はキャンペーンも今ほど回ってなかったんです。テレビやイベントに呼んでもらって歌うことがメインで、今ほど濃密でもなかったはずなんですけど、その時の方が体調管理が出来ていなかった気がします。現在のほうが体調管理は気が張っている分、出来ている気がします。例えば風邪ををひいても仕事に影響するほどではなかったり。ケアもよくしています。

――プロフィールのマイブームに“水へのこだわり”というのが書かれていたのですが、それはケアというところにも通じているのでしょうか。

 これは同じくマイブームのホットヨガから出てきた部分なんです。ホットヨガもまだ世の中に浸透する前に始めたんですけど、その時のヨガの先生が「こまめに水を飲みましょう」と仰ってて。そのお水もなるべく体に良いものを取ったほうが良い、例えば硬質のお水がダイエットには良いとかあるみたいなんです。それを聞いて、僕も飲み水くらいは体に良いものを取り入れたほうが良いんじゃないかと、こだわり始めました。人間の70%以上は水で出来ているので影響は大きいんじゃないかなと思いました。ステージでも良いパフォーマンスが出来るんじゃないかと思いましたけど…。

――けど?

 その時はそういった余裕があったんですけど、今はとにかく何でも良いからお水が欲しいという感じで(笑)。でも、食事もそうですけど、選べる時は少しでも良いものを選ぼうと思っています。口から入れるものなので影響は大きいと思いますし、少しでも長く歌いたい、「おじいちゃんになるまで歌いたい」とファンの方の前では言っているんですけど、70歳、80歳になってもしっかりと声が出る状態で、年齢なりの良い歌を歌えているのが理想かなと思っています。

――歌手の方は年齢とともに味わいが変わった歌を歌えるというのはアドバンテージですね。ジャズシンガーも年齢とともに深みが変わったり。

 型にはまらないところが、特にジャズシンガーは年齢とともに出てくると思います。僕ら歌謡曲系の歌い手もそういうのが必要だと思うんです。

――型にはまらないというのは簡単そうで凄く難しいそうですね。さて、キャリアを積み重ねていくという中で、今年は828曲を歌うという目標を掲げましたが、きっかけはなんだったのでしょうか。

 昨年末の取材で、今年の目標を聴かれたんですけど、その時は2019年のことは考えていなかったんです。去年は「カラフルイヤー」ということで、様々なジャンルの音楽をたくさん歌っていく、その中で声の音色を皆様に楽しんでいただくというカラフルな年にしたいと思いました。でも、1年間の中で歌える曲数も限られていた中で、もっと歌いたいという欲が出てきました。今年はそれを具体的な数字にしたほうが良いんじゃないかなと思って、8月28日生まれなので828曲と出てしまったんです。365日の中では物理的に不可能に近いんですけど(笑)。無理かもしれないけど出来る限りのことをやってみようと思いました。

――828曲というのは、被り無しでということなんですか。

 僕の中ではそうです(笑)。オリジナルも含めますけど、828種類という意味で挑戦しています。僕の中では1曲を極めるくらいまで深めていくというのが理想なんですけど、その理想とは違うことをやろうとしていて、ちょっと後ろめたさもあったんですけど、作曲家の都志見(隆)先生が「それは良いことだと思うよ。質は量だから」と仰ってくださって。その一言がすごく背中を押してくれました。その質を高めるためには量をこなさなければいけない、量こなすことによって質は自然と高まってくるということだと思うんです。なので828曲に向かって頑張っている最中なんです。

――今3月も下旬なんですけど、何曲くらい歌われました?

 先日もファンの方に聞かれたんですけど、実はまだ数えていなくて(笑)。もう少ししたら数えます! あと今47都道府県を回ることも目標にあるんです。新曲が出れば活動が活発になるのでここから追い込んでいきたいです。

――828曲達成したらドバイのブルジュ・ハリファ(※世界一高い超高層ビル)が、828メートルの高さということもあり、行きたいと仰っていましたね。すごい偶然ですよね。

 特に探していたわけではなかったんです。「噂のふたり」のMVを人気ホストのROLANDさんのホストクラブで撮影させていただいて、たまたまテレビを観ていたらROLANDさんが商談でブルジュ・ハリファに行かれていて、それで「これ行くしかないでしょ!」と思いました(笑)。

――運命を感じてしまいますね。

 そうなんです。ROLANDさんのお店で撮影になったのもたまたまで、テレビを観ていたのも偶然でしたから。普通なかなか828という数字に出会いませんよね。

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