PassCode「成長していくには痛みを伴う」辛い経験も乗り越えて見える希望
INTERVIEW

PassCode「成長していくには痛みを伴う」辛い経験も乗り越えて見える希望


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年04月07日

読了時間:約16分

懐かしい感じが『CLARITY』にはある

――衣装もすごく変わりましたね。以前は黒ベースでしたが、今回はシルバーで。

南 菜生 たまたまこの2ndアルバムのタイミングで「衣装を変えよう」という話が出たんです。サマソニとかで衣装が真っ黒だと人がどこにいるかわかりにくいという意見を頂いて…。それで最初は黒の衣装にカラーを入れてみようとなったんですけど、黒がベースなのでそこまでの変化がなくて。結構最後まで悩んだんですけど、シルバーにしてみようとなりました。

南 菜生

高嶋 楓 光があたって反射するので、ステージ映えする衣装かなと思います。

南 菜生 夏は鏡の代わりになりそう(笑)。

高嶋 楓 (笑)。お客さんも最初見慣れてなかったのか「え~」という感じやったんですけど、見慣れてきたら格好良い、スルメ感のある衣装になったんじゃないかなと思います。

――馴染んできますよね。アルバムのブックレットの中の写真は、立て肘をついていますけど、このポーズには何か意図があるんですか。

南菜生 アー写としても使用しているんですけど、色んなイベントに出た時に「違和感を感じてもらえるものにしたいね」と話していました。ジャケットの中にはもう少し崩した、自由にポーズを取った写真もあって、どれをメインで使おうか悩んだんですけど、一番違和感があったのが、この立て肘をついているものだったんです。

――私も気になったのでこのお写真で正解でしたね(笑)。さて、2ndアルバム『CLARITY』が完成しました。音はこの1年間ぐらいでちょこちょこ録っていた感じなんですか。

南 菜生 新曲に関しては今年に入ってからです。平地さんに聞いたら1曲目に収録されている「PROJECTION」を作り始めたのが昨年の12月中旬だったみたいです。

高嶋 楓 凄くギュっとした期間で録ったので凄く大変で、2月から2週間くらいで全部レコーディングしたので、覚えるのが大変でした。

南 菜生 私達の曲って転調や曲調もどんどん変化するので、今どこを歌っているのかわからなくなったり(笑)。歌詞とにらめっこしながら頑張りました。

――その中で印象的だった曲を敢えて1曲選ぶとしたら?

高嶋 楓 私は2曲目の「DIVE INTO THE LIGHT」です。最初聴いた時にパーティー感が凄くてチャラいなと思ったんです(笑)。平地さんも「めっちゃ、チャラいやろ、笑いながら作ってん」って言っていて。だからこんな楽しい感じになったんだなと思いました。ライブが見える一曲になったと思います。

南 菜生 平地さんは、初めて聴いた人が分かりやすい四つ打ちにしようと決めていたのに、途中から変な事がしたくなって我慢出来ずにヤバい展開の曲になってしまったと言っていました。

――我慢出来ずに(笑)。南さんのお気に入り曲は?

南 菜生 私は「horoscope」が好きです。もともと、PassCodeがバラードをやったらどうなるのかというのをやってみたかったんです。「It’s you」という曲でリリックビデオを撮ったんですけど、その時に平地さんも来ていて、どんな曲が欲しいのか聞かれたんです。ピアノが入ったメロディが良い曲というリクエストをさせて頂いて作って下さったんです。リリックビデオは海で撮影したんですけど、その時にはもう何となく出来たみたいで。それに詞を付けさせて頂いたこともあって、自分の中で大きな1曲になりました。PassCodeっぽくないかも知れないんですけど、だからこそ出来た1曲かなと思います。

――新境地ですね。聴いてビックリした曲とかはありましたか。

高嶋 楓 「4」とか「 THE DAY WITH NOTHING」はビックリしました。

高嶋 楓

南 菜生 今までにない感じやなと思いました。「PROJECTION」や「In the Rain」はPassCodeらしいなと思ったんですけど。

――4曲目に収録されている「4」は、4曲目という以外にもPassCodeのメンバー4人と掛かってる部分もあるんですか?

南 菜生 最初の仮タイトルは「No.4」だったので、単純に4曲目にしようと思っていたみたいです。この曲はレーベルの方に「言葉が連続する曲が面白いんじゃないか」というヒントから出来たみたいです。自分で「不思議な曲」と言ってました(笑)。

――これ読み方は「フォー」なんですね?

高嶋 楓 どちらでも良いみたいなので、私は“よん”って呼んでます。

南 菜生 正式には“フォー”みたいなんですけど、どちらでも良いよと言ってくれているので、メンバーも“よん”と呼んでます。なので、きっちりした決まりもなく自由な曲ですね。

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