KEYTALKが19日、東京・下北沢のライブハウスで、アコースティックライブ『下北沢ガーデンでKEYTALKが弾き語ットーク』を開催。移籍第1弾シングル「BUBBLE-GUM MAGIC」を5月15日に発売することを発表。更に2年後の目標として横浜スタジアムでのライブを掲げた。

楽しみにしていた、アコースティックライブ

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 2009年に下北沢で結成し、2013年にメジャーデビューした彼ら。思い出の地、下北沢のライブハウスでおこなわれたこの日のライブは限られた数のFC会員のみで、近年は、日本武道館や横浜アリーナ、幕張メッセといったアリーナクラスでライブをおこなう彼らにとっては文字通り貴重なライブとなった。

 「新曲を作るのと同じぐらいアレンジを考えてこの日を迎えるまで楽しみにしていた」と寺中友将(Vo&Gt)が思いを明かしたこの日のライブは、寺中と小野武正(Gt)がアコースティックギター、首藤義勝(Vo&Ba)はアコースティックベース、八木優樹(Dr)はカホンやコンガなどのパーカッションという、バンド編成とは異なる仕様で、「summer tail」、「color」、「茜色」、「MABOROSHI SUMMER」を、趣を変えて届けた。

 「summer tail」や「茜色」は寺中のボーカルがより際立ち、情感が触れる世界観を作り上げていた。一方、「color」や「MABOROSHI SUMMER」はリズミカルでラテンのような陽気さがあり、南国のような雰囲気を作っていた。

 1曲目を終え寺中が「どうですか! いつもとは違う雰囲気で楽しんでますか?」と呼びかけたあと、「緊張しますね」と久々の至近距離ライブに本音をもらした。首藤も「緊張しますね」と同調。「最終的には盛り上がっていきましょうね。モッシュやダイブは禁止なので」と言うと「(この規模では)受け止めてくれる人がいないから」と寺中が笑顔で返して和ませた。

改めてメジャーデビューする気持ちで

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 曲の間には、ユニバーサルミュージック内のVirgin Musicに移籍することを発表。その第1弾シングルとして「BUBBLE-GUM MAGIC」(バブルガム マジック)を5月15日にリリースすることを報告した。リリースの3日前は寺中の誕生日。「俺の誕生日プレゼントだと思って」と健気に語った寺中は「かなり久しぶりの新曲になります。お待たせしました。自分たちで言うのもあれだけどめちゃくちゃかっこいい曲になりました。今、レコーディングが7、8割終わっているけどこの時点で大人チックに踊れるかっこいいものになっている。新しいKEYTALKが見せられると思う」と自信をのぞかせた。

 更に移籍について寺中は「移籍は、音楽を聴いてくれるお客さんにとってはあまり関係のないことかもしれないと思うけど、支えてくれるスタッフに新しく出会え、また新しい雰囲気でやれていてたくさん刺激をもらっています。義勝は先日30歳になって皆が30代になった。気合いを入れないとなって。改めてメジャーデビューする気持ちで頑張りたい」と語った。

 彼らにとってはまさに転機。これを機にメンバー内で話し合い、2年後には横浜スタジアムでライブをおこないたいと目標を掲げた。寺中は「5年前、メジャーデビューした当時、武道館でやりたいと言って、それからの2年間は俺らにとって大きかった。その時の気持ちを思い出したい。初めて大きな会場でライブを見たのはゆずさんだった。音楽を始めるきっかけにもなりました。KEYTALKらしさを見せていきたい」と思いのたけをのべた。

 ちなみに2013年11月にメジャーデビューした彼らは、その約2年後となる2015年10月に自身初の日本武道館公演を実現させている。

 ライブ本編で披露された4曲は、生配信でも中継された。それもあってか、配信終了後は緊張がほぐれたメンバー。寺中も「肩の荷が下りた」と笑えば、小野は寺中に「配信を終えた瞬間に饒舌になるのはやめて」とツッコミ、会場の笑いを誘った。特別に「ライブではあまりやってこなかった曲です。新たな一歩を踏むために」と「その一歩」を披露。更に「アワーワールド」を届けて、ライブを締めくくった。

 この間も彼ららしいトークが展開された。横浜スタジアムへの思い入れや、アコースティックライブの思い出、小野のダイエット話などユーモアを交えて披露。環境は変わってもファンとの距離感は変わらない、そんな彼らを象徴するようなアットホームな雰囲気だった。

 なお、7月に「BUBBLE-GUM MAGIC」を引っ提げての東名阪ツアーをおこなうことも発表した。

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