藤澤ノリマサ「音楽は呼吸」唯一無二の音楽スタイル“ポップオペラ”の神髄
INTERVIEW

藤澤ノリマサ「音楽は呼吸」唯一無二の音楽スタイル“ポップオペラ”の神髄


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年03月19日

読了時間:約10分

音楽や歌は呼吸

藤澤ノリマサ

――声のお話に戻るのですが、体格も声への影響は大きいですか。

 あると思います。体格の話として実は僕、デビューする前は90キロくらい体重があったんです。当時は100社くらいレコード会社に履歴書とデモを送っていました。デビューするという事はフロントに立つということで、見た目も大事なんです。それもあって自分は写真は送ってなかったんですけど、あるプロデューサーさんがデモを聴いて連絡を下さったんです。それで写真も送って欲しいと言われたんですけど、送った後、なかなかお返事が来なくて…。

――体型問題の可能性を感じてしまいますね…。

 そうなんです。やっぱり理由を聞きたかったので自ら電話してお聞きしました。やはり見た目も重要だと話して下さって、そこからダイエットを始めました。食事制限やジムにいったり泳いだり、サウナに行ったりたくさん運動もしました。それで1年間で40キロ落としました。

――すごいですね!
 
 太りやすい体質なので気をつけないといけないんですけど。それもあって骨太だと自分では思っていて、体格もありますが、声が骨に共鳴する部分も大きいと思います。声は楽器なので脂を落とし過ぎるのもあまり良くないかも知れません。体格も関係ないといったら嘘になりますけど、一番は健康的なバランスかなとも思います。それもあってケアは重要です。僕の日課が耳鼻科に行くことなんです。

――日課なんですか。

 オフの日には行きます。そこでファイバースコープで声帯を診てもらっています。声帯は僕の命なので。

――全国で藤澤さんの歌声を待っている人がいますからね。さて、藤澤さんにとって音楽や歌とはどのような存在でしょうか。

 呼吸です。当たり前のようにそこにあるんですけど、すごく大事なものなんです。先ほど話した声が出なくなった時に音楽が出来なくなる事がよぎりました。その時はこれで終わりかなと思いました。何も考えられなくなってしまって…。ずっと音楽一本でやってきたので、他の事は無理だと思いました。自分を音楽で表現してきたので、換えが効かないのが、僕にとっての音楽や歌だと思います。

――ありがとうございます。最後に『10th anniversary 藤澤ノリマサ CONCERT TOUR2019~威風堂々~』ツアーファイナルとなる国際フォーラムに向けての意気込みをお願いします。

 ファイナルは平成最後の日となるわけですけど、平成に生きた足跡を残しつつ、新しい時代、そして11周年へと羽ばたいていけるようなコンサートにしたいと思っています。

(おわり)

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