安田顕、妻にコメントが「弱い」とツッコまれ… 松下奈緒が助け舟に
安田顕、倍賞美津子、松下奈緒が23日、都内でおこなわれた、映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』公開舞台挨拶に登壇。主演を務めた安田は、映画のテーマにまつわるトークを披露する中で、プロモーションで語ったPRコメントが弱いと、妻から指摘を受けていたことを明かした。なおこの日は、メガホンをとった大森立嗣監督も出席した。
本作は漫画家・宮川サトシ氏の同名エッセイ漫画が原作の実写化で、頼りないが優しい息子が母のガン宣告から最期までの日々、さらに葬儀からその後の生活を送る中で、驚くべき一つの事実を知るまでのエピソードを描く。主人公のサトシ役を安田、その母・明子役を倍賞、サトシの恋人・真里役を松下が演じる。他にもサトシの兄・祐一役に村上淳、父・利明役に石橋蓮司らが名を連ねている。
この日の会場となった映画館の規模の大きさに「結構こじんまりやってたので、こんなに大きなところに立たせてもらえるとは」と語る安田を筆頭に、会場の大きさに驚きながらも喜びの表情を見せる4人。
そして安田は代表して「シンプルにこんな作品に携われたことが嬉しいです。キャストの皆さん、監督と出会えたこと、短い撮影期間の時間ですが、倍賞美津子さんという方を、本当に母親としてずっと過ごしたこと、大森組でこの撮影したこの時間に感謝したいと思います」と映画公開初日を迎えた御礼を述べた。
一方で安田は、自身の妻から映画への称賛を受けながらも、プロモーションのコメントが「ちょっと弱い」とツッコミを受けていたことを告白。「“この映画を見ると温かい気持ちになって、前向きになれる”って言っていたじゃない。それだけだとちょっと弱い、もう一つ(ポイントが)あると、お客さんが来てくれるんじゃない? って」とそのときのことを振り返る。
そのうえで「どうしても歩いているときでも、止まっちゃうときあるじゃないですか? そんなときにちょっと背中を押してもらえる、そしてすっと自然にすっと前に進んでいける、そんな映画など…」と、昨晩自分なりに考えたというPRポイントを語るが、大森監督は半信半疑の表情で「なるほど…」などと返答、会場を沸かせた。
対して松下は「この映画を見たときに何が嬉しかったかというと、母が元気でいてくれることだと思いました。それが一番嬉しかったなと」とストレートなコメント。これはと思った様子の安田は、そのコメントに乗っかるように「是非、今のをいっぱい書いてください」とメディア側にアピール、笑いを誘っていた。
この日は、原作者の宮川サトシ氏がゲストとして登場、映画の登場人物を描いたイラストをプレゼントとして持参した。皆が喜びの表情を見せる中、代表してイラストを受け取った安田は、イラストの中で石橋だけが表コワモテな表情で描かれていることを指摘し「蓮司さんだけ見たら…どうですかね?」などと語ると、宮川は「蓮司さんが出られているやくざ映画を見てしまったので。今日は来られないということだったので、ちょっと安心しています」などとコメント、爆笑を呼んでいた。【取材・撮影=桂 伸也】
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