果歩「ライブハウスで歌い続けられるアーティストに」次世代シンガーソングライターの素顔
INTERVIEW

果歩「ライブハウスで歌い続けられるアーティストに」次世代シンガーソングライターの素顔


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年02月07日

読了時間:約12分

ライブハウスで歌い続けられるアーティストに

果歩(撮影=村上順一)

――資料に「女子高生の肩書を捨てて」と書いてあるのですが、これはどうしてなんですか。

 今は大学生になったので大丈夫なんですけど、女子高生ってある意味ブランドじゃないですか? それがめちゃくちゃ嫌で…。同じ歌を歌っているのに「女子高生なのにすごいね」という褒められ方をするのに違和感がありました。みんなと同じ目線で評価してもらいたかったというのがあるんです。若さというブランドはわかるんですけど、私は“イチ”シンガーソングライターとして見てもらいたかったんです。

――当時は葛藤があったんですね。今は卒業したので最高ですね。

 はい! もう制服燃やそうぜ! って感じです(笑)。

――ロックですね(笑)。さて、3曲目に収録されている「あいつとライブハウス」はバラードですけど歌詞がキレッキレですね(笑)。

 この曲は高校生の時に書きました。話自体は完全に空想なんですけど、ライブハウスの後ろの方で私は対バンの方の演奏を観ていて、その私の前にカップルがいたんですけど、演奏も聴かずにイチャイチャしていて、それを観察して書いた曲なんです(笑)。その時バンドが演奏しているラブソングも全然2人には響いていないんだろうなとか、もしくはその人達を惹きつけられないバンド側が悪いのかなとか、色々考えたり。

――自分が演奏中にそういう場面に出くわすこともあるかも知れないですよね。

 そうなんです。ステージからスマホのバックライトで顔を照らされている人を発見しちゃうと、「聴いて!」と思ってしまいますから。自分の実力が足りないなあとも思うんですけど…。

――凹みますよね。果歩さんの歌詞はなかなかパンチがありますけど、ご自身の中でNGワードとかあったりしますか。

 特にないです。母がたまに、「これ言葉使い大丈夫?」と心配してくれるんですけど、私は「わかってないな」みたいな感じですから(笑)。

――思ったことをダイレクトに伝えるというのは清々しいですね。あるバンドさんが「NGワードの方が生き生きしている」と言っていたのを思い出しました。

 私もそう思います。キレイな言葉って心に残りづらいかもって。

――10年後にどんなことを歌っているのかが楽しみです。今作は特にバンドマンにも聴いてほしいなとも思いました。

 本当に聴いてもらえたら嬉しいです。対バンしてこの曲をライブでやるとバンドマンの方たちに、「良かったよ」と言ってもらえるんです。それが嬉しくて、こういった曲を作ってみようという、ひとつのきっかけになった曲でもあるので。同じ音楽をやっている方たちに褒められるとすごく嬉しいです。

――共感が得られると嬉しいですよね。さて、最後に果歩さんが描いている未来図はどんなものでしょうか。

 ずっとライブハウスで歌い続けられるアーティストでありたいなと思っています。ドームや日本武道館のような大きなところにももちろん興味はありますけど、しっかりライブハウスで歌えるシンガーという前提があります。なので、ライブハウスを常にいっぱいに出来るアーティストになりたいです。

(おわり)

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