MADKID「次のステージに行けるよう」デビュー1年を経て更なる飛躍への一歩
INTERVIEW

MADKID「次のステージに行けるよう」デビュー1年を経て更なる飛躍への一歩


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年02月05日

読了時間:約13分

自分達らしさを見失わないような曲作りを

KAZUKI

――「出ていってよ」はトラックも凄く特徴的ですが、これはどういったジャンルでしょうか?

LIN ちょっと遅めのガラージ、2ステップとかそんな感じになるんですけど、でも2ステップにしてはテンポが遅いんです。BPMが115とかなんですけど。それは王道からちょっと外したいという考えがあって。ちょっとひねくれているんです(笑)。

――間奏に、虫の音が入っているのですが、これはどんな意図があるんですか。

LIN 深い意味はなくて、秋にこの曲を制作していたということもあり、その目印として入れました。自分のソロ作品ではこういうマーキングはやっていたんですけど、MADKIDとしては初めてのことです。

――LINさんだけがわかるマークですね。さて、歌詞はどのように進めましたか?

LIN この曲はほとんど僕が書いています。ラップはアメリカの文化で、英語が凄く格好良くて合うと思うんですけど、僕は日本人なので日本語が好きで、日本語を使いたいということでタイトルも「出ていってよ」と付けました。日本語の「出ていってよ」の意味というのはその人によって色んなことが思い浮かぶから、こういうのもたまにはいいかなって思って。すごく感情的な言葉だと思います。

――みなさんは最初に「出ていってよ」というタイトルを聞いてどう思いましたか?

SHIN LINのキャラクターに合っていて、LINらしいなと思いました。

YOU-TA 僕は最初はふざけているのかなと思いました(笑)。タイトルだけ見たら「何コレ?」と思ったんですけど。

――仮タイトルと思うかもしれませんよね。

YOU-TA その感じに近かったです。結局、曲を聴いて歌詞を読んで「そういうことね」と思いました。

LIN 日本語のタイトルは初めてなんです。

YOU-TA 確かに初だね。「konayuki」も「粉雪」と日本語にするか迷ったけど結局「konayuki」にしました。

――そうだったんですね。「出ていってよ」の歌のポイントは?

MADKID

YOU-TA 「OVERAGAIN」もそうなんですけど、LINが作った楽曲に関しては、LINのデモが来てまずはそれに寄せて歌ってみます。LINの曲に関しては子音を意識することが多いです。子音を立たせることによって言葉を際立たせる、例えば“し”を“す”と“し”の間で発音するとか、そういった細かいところで日本語っぽくない歌い方になっていると思います。逆に「RISE」は日本語っぽい歌い方をしています。

――そのあたりに注目して聴くと面白いですね。SHINさんは「出ていってよ」の歌に関してポイントは?

SHIN 「出ていってよ」はエモーショナルな楽曲だと思うんですけど、僕はエモーショナルに歌うことがけっこう苦手でして。「OVERAGAIN」もそうなんですけど、それもあってレコーディングで歌い終わって、今凄く達成感があります(笑)。

KAZUKI 僕は「OVERAGAIN」からLINの楽曲が普通に好きなので、今回もレコーディングをするのが楽しかったし、難しかったんですけど歌詞が全部日本語だったので…。

――イングリッシュ問題は出なかった?

KAZUKI 凄く歌いやすくて(笑)。また1曲好きな曲ができました。

LIN KAZUKIはこの曲に合っているなと思いました。

――では最後に2019年の目標は?

LIN 「RISE」を皮切りにもっと次のステージに行けるように努力することが一つと、個人的にはメジャーらしさを出しつつ、自分達らしさを見失わないような曲作りをしていきたいと思っています。

――場所としての目標はありますか?

LIN マイナビBLITZ赤坂でやってみたいです。

YUKI O-EASTでも年末にはやれるように頑張りたいです。

(おわり)

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