初音ミク「東京150年祭」に降臨、様々な衣装で昭和と平成彩った名曲を歌唱
「Old meets New 東京150年」事業『東京150年祭』プレオープニング式が25日、東京・浜離宮恩賜庭園でおこなわれた。メインプログラム「刻をあそぶ 時空の旅~初音ミク Links Tokyo150~」では初音ミクのステージが披露された。ウォータースクリーンにプロジェクションマッピングで映し出された初音ミクは、昭和から平成にかけての歌謡曲を歌い、懐かしさの中にも未来を感じさせるステージを見せた。式には小池百合子東京都知事も出席し「愛着と誇りを持つことができるNew東京を作り上げていきたいと思います」とこれからの街づくりに意欲を示した。また、式では考藤右近・左近氏による歌舞伎舞踏「連獅子」も披露された。
「Old meets New 東京150年」事業『東京150年祭』は、江戸から東京への改称、東京府開設から150年目の節目を記念したもの。「Old meets New 東京150年」事業のメインイベントとして東京の魅力「伝統と革新」をPRするとともに記念の節目を都民と祝うイベントとなる。26日から28日までの3日間おこなわれ、最新テクノロジーを駆使した催し物や、江戸文化の魅力をを伝える展示が会場に展開する。
小池都知事は「江戸から東京に改められて150年の節目を皆さまとお祝いすることが出来て、大変うれしく思います。浜離宮は日本的な美意識と都市景観が融合した、まさに“Old meets New”のテーマにぴったりの場所でございます。伝統、歴史、文化、テクノロジー、伝統と革新が共存する東京の魅力を世界に広く配信していきたいと思います」と語った。
さらに「150年、様々な苦難を先人たちが乗り越えて来ました。人々の営みが生み出してきたものです。東京の街がこれから100年、200年輝き続ける為にも人々の力が不可欠です。人と人が繋がるシナジーがエナジーを生み出します。愛着と誇りを持つことができるNew東京を作り上げていきたいと思います」とこれからの街づくりに意欲を示した。
「刻をあそぶ 時空の旅~初音ミク Links Tokyo150~」は、イベントのメインプログラム。会場内の潮入りの池に、幅30m、高さ15mのウォータースクリーンを設置しプロジェクションマッピングで初音ミクが明治、大正、昭和、平成のファッションに身を包み、当時のヒット曲をアレンジして歌う。ジャズピアニストで作曲家の佐藤允彦氏が音楽監督と編曲を務める。
佐藤氏は「こんな素敵なイベントに関わることが出来て大変光栄です。これからも東京が発展することを祈っております」と挨拶し、ピアノ演奏を披露した。
そして、会場の潮入りの池のウォータースクリーンに初音ミクが現れ、浴衣姿やセーラー服などの衣装チェンジを経ながら「上を向いて歩こう」やテレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』のテーマ曲「ムーンライト伝説」、先日引退した安室奈美恵さんのヒット曲「CAN YOU CELEBRATE?」などを月明かりの下で幻想的な雰囲気の中で歌唱。東京の歌謡曲の歴史を遡りながら、未来を感じさせるステージを見せた。
式では、100年の歴史を誇る創作日本舞踏、考籐流の2代目である考藤右近氏と考藤流の総師範を務める考藤左近氏による歌舞伎舞踏「連獅子」も披露された。和太鼓を叩き、2人が赤と白の長い毛を振り回しながら舞踏する様子に観客も見入っていた。【取材・撮影=松尾模糊】