嫌な事でも…認めて愛しちゃおう、コレサワ「うつヌケ」主題歌に寄せた思い
INTERVIEW

嫌な事でも…認めて愛しちゃおう、コレサワ「うつヌケ」主題歌に寄せた思い


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年10月12日

読了時間:約11分

強靭なメンタル・コレサワの原点、嫌なことでもハッピーに

――本名で活動していたころはダークな部分を出していた、それはアーティスティックへの憧れだった、という話も以前されていました。アーティスティックということ以外に、曲がダークからこう明るくなった理由は?

 たまたま、それまでとは違う曲調の「君のバンド」を歌ったときに、聴かれる人が広がったというのがあって。こういう曲を歌った方が聴いてくれるし、みんなもわかってくれるんだと思って。言いたいこと、愚痴でもハッピーに言えば許してもらえるんだと(笑)。それまでは社会への不満や大人へのいらだちを暗い曲で歌っていたんですけど、そんなことを歌っても誰も、自分も幸せにならないなと。じゃあ、悪口や嫌なことでもハッピーに歌った方がみんな聴いていてすっきりするし、私も歌っていて気持ちが良いから、これからはそういう歌をたくさん歌いたいなと思ったのがきっかけです。

コレサワ

コレサワ

――ネット社会と言われていて、SNSとかは負の部分も多かったりしますし、女性が社会に進出して久しいですがこれまでになかった女性ならではの悩みもあって。そうした現状の中で背中を押すようなことを曲に込めている?

 私はそんなにネットをみないですね。ネットで嫌な書き込みをする人ってたぶん暇な人が多いと思うんです。だから「この人は暇なんだな」とか「誰からも愛されてなくて誰も愛していないかわいそうな人なんだな」と思うと放っておけるというか。あまりネットに振り回されないですね。だからみんなも気にしなくていいんじゃないの? と思うんですけど。

 私もエゴサはしますよ。でも、何も言われない方が一番ダメで、良いことを書いてくれる分だけ、悪いことを書いてくれる人がいないとだめだと思っていて。嫌だと思っている人のところまで私の曲が届いているのはすごいことだと思っています。今はいろいろとチャンスを頂いて、コレサワの曲が幅広く色々な人のところまで届いているということはすごく良いことだと思っていいます。私の悪口もたまにみるけど、私のためにその人は時間を使ったんだな、と考えるようにしてあまり気にしていないですね。無視されるよりかはマシかなって(笑)。

――強靭なハートですね(笑)まさに「うつ」とは無縁。

 でも、むかつくこともありますけどね、好きも嫌いも好きのうち! 気になっているんだな、私のこと、という感じですね(笑)。

――ドラマでも、自分のなかだけで考え込んでしまったり、完璧主義だったり。内側に引きこもってしまう人がいましたが、そういう人たちに送るならそうした考え?

 でも、それは性格だから。言って治るものじゃない。アドバイスは簡単にはできないですけど、でもドラマを見ていると、一人で解決した人はあまりいなくて、誰かが手助けをしてくれたり、話を聞いてくれたり、まわりの人の支えが大事だと思うので、もし私の身近にそういう人がいたらその人にあった抜け出し方、そばにいてあげたりとか、話をきいてあげたりとかしたいなと思います。

 ただ、遠くからアドバイスを送るとしたら…。ポジティブやネガティブは性格だから。私はものすごくポジティブだから、「なんとかなるやん」という感じだし、例えば人に迷惑をかけていることは悪いことでもあるけど、内にいかないためのものでもある。もうちょっとその人本人が誰かに頼ったり、良い意味で少し迷惑をかけられるように周りの人からサポートを受けてもらいたいなと思いますね。

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