「スタートラインに立てないと思った」大きな旅の始まり
INTERVIEW

「スタートラインに立てないと思った」大きな旅の始まり


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年10月08日

読了時間:約14分

過去形のライブをしたのではダメだと思った『ap bank fes ’18』

高橋優(撮影=冨田味我)

――先日、『ap bank fes ’18』(2005年に始まった、小林武史氏、Mr.Childrenの桜井和寿による「Bank Band」を中心に環境問題などを訴える音楽フェス)にも出演されましたが、そこで新たな発見などありましたか。

 もう、いっぱいありましたね。あの日はもう本当に最高でした。実は9年前にも出させて頂いたことがありまして、その時はフードエリアにあるサブステージで歌わせてもらいました。僕はミスチルのファンなので、どうしてもライブが観たいとお願いしたら、スタッフの方が気を利かせてくれて観ることができたんです。後ろの方だったのでもう桜井(和寿)さんが2ミリくらいで。その時に自分もあのステージに立ちたいと思いました。その9年間の想いがあったから、1日が凄く楽しかったけど、「達成しました!」みたいな過去形のライブをしたんではダメだと思いました。最後尾にいる昔の僕みたいな人たちにも楽しんでもらえるようなライブをしないといけないなと、呼んで頂いた桜井さんにも、来て頂いた皆さんにも申し訳ないなと思いました。

 その日は打ち上げにも参加させて頂いたんですけど、桜井さんはその時も小林(武史)さんと音楽の話をされていて。1曲の一部分のところで、ものすごくディスカッションされていて、あのレベルに行ってもそうするんだというのを知って、僕がこれから目指す歌を歌っていくという仕事はやりがいがあることだと感じて。フェスに出させて頂いてから出来た曲も今作では沢山あります。

――そうなんですか! まだ、あれからそんなに月日が経っていませんけど。(取材日は8月中旬)

 フェスが終わってから先日まで制作期間に当てさせてもらって。アルバムを「16曲入りにします!」と宣言した時はまだ11曲ぐらいしか出来てなくて。その時の「何言ってんの」みたいなスタッフの顔は今でも忘れないですね(笑)。絶対みんなヒヤヒヤしたと思うんですけど待ってくれました。

――短期間で5曲ですからね。それでは、最後にメッセージをお願いします。

 アルバムと同じタイトルでツアーをおこないます。色んな意味で自分の中で大きな旅が始まります。このアルバムをリリースして一回ゼロに戻ろうと思っていて、ライブをおこなう頃には新しい自分でみんなに会えるんじゃないかなと思っています。是非このアルバムを聴いて頂いて、ツアーにも観に来て頂けたら嬉しいです。

(おわり)

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