横山だいすけ・関根麻里

 横山だいすけと関根麻里が21日、都内でおこなわれた『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』トークショー付き親子プレミア試写会に登場。今回の出演を振り返ると共に「おかあさんといっしょ」への思いなどを語った。また、関根は2歳8カ月になる娘の子育てに奮闘する様子なども明かした。

 『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』は、1959年に放送が開始された番組『おかあさんといっしょ』の映画作品。ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、よしお兄さん、りさお姉さんがスタジオの外へ飛び出し、様々なことにチャレンジする様子を描いた実写パートと、番組でおなじみの人形劇「ガラピコぷ~」を元としたアニメによって構成される。

 アニメパートでは、テレビ版でも声の出演している西川貴教(T.M.Revolution)が登場するほか、新キャラクターのロボットであるゴムリ役を横山、ツムリ星の姫・イオ役を関根がそれぞれゲスト声優として担当。また実写パートには「ゲストお兄さん」として俳優の満島真之介が出演する。

「2歳のママとして」子育てに奮闘

 自身の子供と共によく映画を楽しんでいるという関根。今回の出演について「なんという光栄! 頑張るぞという気持ちでいっぱい」とその意気込みを見せる。一方で「(子供が)薄々、(私がこの映画に)関わっていることは分かっているみたいけど、何の役かは分かっていないと思うので、映画館に行って一緒に体験してもらいたい」と娘との映画鑑賞を楽しみにしている様子。

関根麻里

 他方で今回の役柄には苦労したという関根は、「可愛いお姫様役ということで、(アフレコ前に)蜂蜜をなめまくりました、気休めかもしれないけど」などと冗談を飛ばしながら「意識して素直で優しい子なので、その可愛らしさを意識しながらやりました」と今回の役柄へのアプローチを明かす。そして「素直な気持ちで伝える大切さを描いている作品なので、親子で見て素敵な思い出を作ってください」と作品をアピールした。

 また親子揃って映画も大好きと語る関根は、子供のために作った細巻きのおにぎりを持って、二人で映画を楽しむこともあると語る一方で「毎日“初めて”があります。私もまだママとして2歳、日々成長していて、できなくて当たり前、思い通りにいかなくて当たり前、うまくいったらラッキー、というくらいに構えて毎日を過ごしています」と子育てに奮闘していることを明かす一方で「最近“いやだー!”とひっくり返るようになっているので、その洗礼を受けています」と苦労も絶えない様子。そんな関根の話に、この日訪れた親一堂もうなずきを見せると「一人じゃない、仲間がいると心強く感じますね」などと、少しホッとした表情を見せていた。

“帰ってきましたー!”って感じ

 『おかあさんといっしょ』で9年間、“うたのお兄さん”役を務めた後に卒業、そして1年半が過ぎた横山だが、今回のゲスト出演に「卒業してからも、こんなタイミングで関われて嬉しい。“帰ってきましたー!”って感じです」とその喜びを語る。

横山だいすけ

 一方でロボットという役柄に難しさを感じたことも明かし、「どうやって演じればいいんだろう? ガラピコ(番組にレギュラーで登場するロボットキャラクター)に近い感じがいいのか、それとも…と色んなものを考えました。そしてまずはガラピコが喋っているのを結構見て、制作の皆さんと一緒に相談しながら役を作りました。感情の入れ具合というのは、結構(大き)なポイントでしたね」と役柄にもかなり奮闘した模様。

 そんなこともあってか「(見ていただいた方の)反応は結構気になるところですね…」と語っていると、会場の親御一同よりうなずきの反応をもらい「おかあさん、OK出ました? 嬉しいです! よかった。本当に一番の喜びです」と胸をなでおろし、会場を沸かせる。また、親子連れで見に来たいと語る関根の言葉を聞き、横山も「親に連れられて(映画を)見に行っていたこともあるので、結婚して子供ができたら一緒に見に行きたい」と自身の夢を語る。

 また映画のタイトル「はじめての大冒険」にちなみ、卒業後におこなったチャレンジは? とたずねられると、この番組(「おかあさんといっしょ」)のロケでハワイに行ったことを告白。海外旅行としては初めてだったと明かす横山は「初めて海外の文化に触れるのは、新鮮な気持ちになりましたね。それを一回体験すると、あっちにもこっちにも行ってみたいと意欲が生まれる」と、大きな刺激を受けたようだ。

 一方で「ハワイの空が広くて。何処でも空、海は同じはずだけど、見る場所によって違うんだなと」と、印象的だったというその空を回想しながら、ハワイではアクティビティにチャレンジ、高所恐怖症にもかかわらずパラセーリングにも挑戦し「300mくらい上がりました。つま先がピーンと伸びましたね」と楽しい思い出を振り返った。

 そんな“楽しむコツ”をたずねられると、横山は「疲れた体で楽しもうとするより、心から“みんなで楽しもうよ!”と思ったら、子供たちの反応が違うんです。自分の心が楽しさでいっぱいになったとき、反応やリズムの体の刻み方は違ってきますね。そういうところから出てくるのかなと思います」とコメント。そして「本当に“自分は大人だから”というより、子供たちと一緒、童心に返って、一緒に楽しんでもらえれば」と“歌のお兄さん”ならではの、親御世代へのアドバイスを語った。

 この日は、アニメパートのみの上映がおこなわれたが、スクリーンに登場するキャラクターの動きに子供たちも大喜びで、テレビ番組さながらに大きな声を上げながら作品を楽しんだ。そんな様子を見て横山は「会場のみんなと一緒に楽しむ場所、みんなで声を出すところ、それと“あれ”もあるかもしれないですから」と、未だに明かされていない作品の見所ポイントを思わせぶりに語りながら「新たな楽しさを見せてくれるかもしれないので、家族みんなで楽しんでいただけたらと思います」と作品をアピールしていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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