横山だいすけ、生田智子、那須雄登、井上音生、白羽ゆり、藤原一裕(撮影・木村武雄)

 井上音生(16)が主演、那須雄登(19)が共演するミュージカル『魔女の宅急便』が25日、東京・新国立劇場 中劇場で幕が上がる。本番を控えた前日24日には同所で取材会が開かれ、井上・那須ほか横山だいすけ、生田智子、白羽ゆり、藤原一裕(ライセンス)が出席し、意気込みを語った。

 スタジオジブリがアニメ映画化し大ヒットしたことでも知られる、児童文学作家・角野栄子氏の同名児童書が原作。2017年に初演した本公演の制作チームが18年に続き、新たなキャストの元で再演する。

 主人公のキキ役を演じるのは、第8回『東宝シンデレラ』オーディションで審査員特別賞&集英社賞を受賞した井上音生。本作が初めてのミュージカル出演で、初主演を飾る。詰めかけた報道陣を前に緊張した面持ちで「初日を迎える実感がありません。緊張しすぎても良くないので楽しむことを考えて頑張りたいです」と気を引き締めた。

 井上は昨年、出身の愛媛から上京。東京暮らしの1年は、キキの魔法修業の期間と重なる。「稽古から始まってから得られるものが多かったです。キキと重なるところや共感できるところもあって演じやすかったです」

 舞台では、ホウキにまたがって空を飛ぶフライングも見せる。「実際に魔法を使って空を飛んだらこんな感じかなっと思って毎公演楽しみです」と目を輝かせた。

 トンボ役は美 少年/ジャニーズJr.の那須雄登が演じる。那須の印象を「可愛らしいお兄さんみたい」と笑顔。「嬉しいですね」と照れる那須は井上の印象を「井上さんは16歳で僕は19歳。でも同い年かそれ以上を感じさせる安定感と意志の強さを感じました」と語った。

 初々しい2人の姿に、キキの父・オキノを演じる横山だいすけは「本読みの段階からキキとトンボの印象しかなくて。凄い読み込んできたんだなと稽古が楽しみでした。どんどん吸収して成長していく姿が嬉しく感じました」

井上音生

 キキの母・コキリを演じた生田智子は「2人は落ち着いていて大人っぽいけど、本読みの時にキュンキュンして。忘れかけていた記憶を思い出してくれるフレッシュさがと愛くるしさがありました」と絶賛。

 パン屋のおかみ・おソノを演じる白羽ゆりも「とにかく純粋でピュアで真っすぐさが2人似ています。井上さんはどんどん成長しているし、那須さんは年頃の男の子は反抗期だけど本当に良い子。2人の素直で良いパワーをこのチームでは感じてお稽古してきました。めちゃくちゃ癒されます」と明かした。

 おソノの旦那・フクオを演じる藤原一裕もうなずいていた。

 改めて井上は「私も成長していけたら。初ミュージカルという1回しかあい経験を大切にしたい」、那須は「人の優しさや温かさが感じれると思います。楽しみにして下さい」と意気込んだ。

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