TikTokが、アーティスト発掘プロジェクト『TikTok Spotlight』を実施する。レコード会社協力のもと世界でも活躍する逸材を発掘し、応援する。そのカンファレンスが5日、都内でおこなわれ、サポーターとしてプロジェクトに参加するアーティストが一堂に会した。このなかでナオト・インティライミは「信じられない時代が来ている」と語り、エールを送った。

 才能溢れるミュージシャンの夢を応援するプロジェクト。音楽業界をより盛り上げたい、世界で活躍できるミュージシャンがTikTokをステップに誕生してほしい、という思いから生まれたもので、世界などに広がるグローバルプロジェクトとなる。

 参加するレコード会社およびパートナーは、エイベックス・エンタテインメント、AWA、LINE MUSIC、LINE RECORDS、ソニー・ミュージックレーベルズ、スポティファイ、SUMMER SONIC、TinyVoice,Production、TuneCore JAPAN、ユニバーサル ミュージック、ワーナーミュージック・ジャパン。

 1stラウンド、2ndラウンドではTikTok内での反響の大きさやクオリティの高さなどが審査され、FinalラウンドではLINE MUSICの再生数、SUMMER SONICでのスペシャルステージが審査対象に加わる。最終審査の発表は9月を予定している。

 ファイナリストに与えられる特典としては、<1>音楽、MV制作サポート<2>TikTOkプロモーションサポート<3>メジャーデビュー契約などがある。応募は4月5日から5月31日まで。応募資格は満13歳以上、国籍不問、日本国内在住。メジャーレコード会社と未契約など。

 「TikTok」を運営するByteDanceのシニアディレクター・井藤理人氏は「TikTOkは音楽と切り離せない関係。世界で活躍できる人をパートナーと一緒に見つけていきたい。平成最後の月に開始されて、令和元年に世界に輩出する人が見つけられたら」と期待を込めた。

井藤理人氏

井藤理人氏

 この日は、サポーター(審査員)を務めるchay、COLOR CREATION、I Don’t Like Mondays.、今井了介(TinyVoice,Production)、Leola、MANABOON(TinyVoice,Production)、MONKEY MAJIK、PRIZMAX、ナオト・インティライミ、TeddyLoidが一堂に会し、トークセッションをおこなった。

I Don’t Like Mondays.

I Don’t Like Mondays.

 I Don’t Like Mondays.は「世界と近くなる。とてもワクワクする」。

 今井は「曲を作る側の仕事をして裏方の立場で出られるのが嬉しい。新しい才能が新しいプラットフォームで生まれる。世界で繋がっていくインフラが素晴らしい。CD、配信、サブスプと音楽の聴き方が変わっている。まさに新しいことに変わる潮目。曲の価値観が変わると思う」。

 MANABOONは「これだけのアーティストが一堂に会するのは滅多にない。それだけでもこのプロジェクトの本気度が伝わってくる」。

 Leola「最終審査ではLINE MUSICで聴いてもらったり、パフォーマンスはサマソニの舞台。私自身も羨ましい気持ちと凄いなという気持ち。デビューまでのサポートもしっかりされているので安心してできると思う。大きなステージが待っていると出る側も期待感があると思う」。

Leola

Leola

 また、自身が参加するなら、と聞かれ、chayは「ライブでも衣装替えをやっているので、やってみたい」。COLOR CREATIONは「僕らはアカペラが得意なのでアカペラを」といい、実際にこの場で披露。「強みを活かして目立ってナンボだと思うので、目立って下さい」とエールを送った。

chay

chay

COLOR CREATION

COLOR CREATION

 7人グループへと新体制となったPRIZMAXは新曲に触れ、「サビのダンスは楽しい振りで真似しやすいので」と実際にTikTokで撮影。chayがカメラを持ち、ナオトがヘアチェックするという豪華サポートのもと無事、撮り終えた。森崎はchayの撮影の腕前を「まったくぶれない」と絶賛した。

即興で撮ったTikTokを家訓する森崎ウィンとchay

即興で撮ったTikTokを家訓する森崎ウィンとchay

 音楽プロデューサーで作曲家のTeddyLoidは「新曲をどんどん配信して、良かったらリリースするのも。世界中にDJで行くことが多くて、DJから見た世界など普段なら見えないものを配信できたら」と語った。

 話題は、このプロジェクトとデビュー当時と比べて。ナオトは、デモテープを作り、ストリートライブをおこない、音楽事務所にアクションを起こした当時と比べ「前は前で良い時代だけど、自分が出向かなくても部屋からアップデートできて、表現できる場がある。当時からしたら信じられない時代が来ている」。

 その一方で「たくさんの方々が沢山のチャンスがあるわけですから、大事なのはそのなかでもいかに個性を表現できるか、そのなかで埋もれず、スポットライトにいけるのは個性。そこを発揮してほしい」とチャンスが増えた分、ライバルも増えたこの環境で勝ち抜くためのアドバイスを送った。

ナオト・インティライミ

ナオト・インティライミ

 また、MONKEY MAJIKは「音楽を作って配信するのが身近になっている」とも。

MONKEY MAJIK・Blaise

MONKEY MAJIK・Blaise

 改めて、ナオトは「すぐに発信できる機会というのは素晴らしいと思います。世界のシーンを見ても、こういう投稿からスターが生まれている時代。音楽業界が、事務所があって、レコード会社があって、それぞれの敷居を越えていくのは大変だった。自分で作って、自分でプロデュースして、発信する機会を存分に使ってもらう。一石を投じるような素敵な機会。恐れることはないなと思います。そこでだめでも、何千回とやって。たまたま見る目がないな、実力がないなと思っておいて、その曲が5年後に良いとされる時代もくる。何千回とトライできるように。まずはこのプロジェクトで自分を表現してほしい」とエール。

PRIZMAX・森崎ウィン

PRIZMAX・森崎ウィン

 森崎は、過去に言われた先輩からの助言を引き合いに「0から1にするのは大変。一歩を踏み出す勇気、不安もあると思うけど、0から1を踏み出す恐怖は置いて、勇気で踏み出してほしい」とエール。更に「もっとみんなにエールを与えられるようにTikTokを通していろんなメッセージを送ってきたい」と意気込んだ。

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