香西かおり、吉幾三が手掛けた新曲を披露 原点民謡も披露
渋谷公会堂で行われたコンサートで熱唱する香西かおり。吉幾三が作詞作曲した新曲も披露
<ライブレポート>
吉幾三が作詞・作曲したニューシングル『一夜宿』を21日に発売した香西かおりが26日昼夜2回、東京・渋谷公会堂で毎年恒例のコンサートを開催した。昼夜共に熱烈なファンを中心に満席(約2200席)のなか、『一夜宿』など全19曲を熱唱した。
香西は冒頭「渋谷公会堂でのコンサートはもう何年目になるのでしょうか。毎年、この会場から新しい構成に変わる、そんないつも緊張感があって、リフレッシュして、新鮮なステージを楽しんでいただいているんですけれども、今回は長い間オープニング曲として歌ってきた『流恋草』をあとにして『恋草紙』で始めてみました。今日は最後まで一生懸命歌わせていただきます。どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします」と笑顔であいさつ。
衣装は着物の他にドレス姿も披露しながら、『雨酒場』『酒のやど』『すき』『無言坂』『酒の河』『花挽歌』、そして新曲『一夜宿』など全19曲を熱唱。
中盤では、彼女の歌の原点である民謡のコーナーを織り交ぜ、津軽三味線、尺八、太鼓をバックに『津軽じょんがら節』『秋田長持唄』などを歌唱し、圧倒的な歌声が会場に響き渡った。
その中で新曲『一夜宿』について、「私と吉さんとは共通項が一つあります。吉さんのお父さんが民謡のすごい方だったので、吉さんも子どもの頃から民謡を聴いていますからコブシが似ているんです。「そんな『一夜宿』をぜひ聴いて、歌って、応援してください」と語った。
『一夜宿』は、この春に発売された吉幾三とのデュエットソング『明日の夫婦酒』(吉幾三作詞曲)に続く2014年度の第2弾シングル。北陸・能登を舞台にした恋物語で、吉幾三氏ならではの独特の世界観を香西が新たな表現力で歌い上げ、新境地を開いた楽曲となった。
5月25日でデビューから27年目を迎え、より一層いろんなことに挑戦したいと抱負を述べた香西。晴れやかな幕開けとなった。