一人ひとりが生粋のシンガー、DEEP 伝えたいことは愛そのもの
INTERVIEW

一人ひとりが生粋のシンガー、DEEP 伝えたいことは愛そのもの


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年06月27日

読了時間:約10分

 4人組コーラス・ボーカルグループのDEEPが27日、フルアルバム『THE SINGER』をリリース。2月発売のシングル「SING」で歌うことへの思いを伝えた彼らが、今作では「歌が一番のエンターテインメントであり、一人ひとりが生粋のシンガーだということを認識できた」という。その収録曲は「MAYDAY」や5月30日に先行リリースとなった「Celebrate」など12曲となっている。歌を通して伝えたいのは「愛」そのものだと語る彼らは、ライブでのカップル成功率は99.9%と自信を見せる。その根拠とは何か、そして歌への思いとは。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

これから10年歌うための作品

DEEP(撮影=冨田味我)

――今作の『THE SINGER』というタイトルから決意のようなものを感じました。このタイトルに決まった経緯を教えていただけますか。

TAKA シングルの「SING」があって、この曲が今年11年目を迎えた僕達が振り返った時に何が残ったかというと、“SING”、歌いたいという想いが一番強かったので、それを体現したシングルをリリースさせていただきました。

 その流れの中で歌が一番のエンターテインメントであり、一人ひとりが生粋のシンガーだということを認識できて、今の僕達にピッタリなタイトルだと思い付けました。名刺代わりじゃないですけど、改めて私はシンガーですと言える作品になりましたし、リスタート的な意味もあります。歌を通してエンターテインメントを表現するグループだと思っています。

RYO まずはファンの皆さんに3年半お待たせしましたという気持ちも強いです。僕以外の3人はニューヨークに行っていたこともあって、リリースの期間も開いてしまって…。アルバムが完成して今思うのは、早くライブがしたいです。

――つい最近までEXILE THE SECONDのライブにもコーラスとして帯同されてましたが、いかがでした? ものすごく楽しそうな雰囲気がこちらにも伝わってきたのですが。

RYO 本当に楽しかったです。ライブ自体がすばらしかったし、あのツアーで「The One」という曲をEXILE SHOKICHI君と歌わせてもらって。それがあって今回このアルバムにもカバー収録させてもらいましたので。アリーナクラスで歌うという経験はなかなか出来ないことだと思うので、それもすごく良い経験になったなと思います。

――YUICHIROさんはアルバムが完成して今どのような心境ですか。

YUICHIRO 僕はホッとしています。本当は2年前にリリースしたシングル「MAYDAY」からすぐにアルバムまでリリースする流れがありました。ニューヨークにも修行に行かせてもらって、ファンの方をお待たせしてしまったんですけど、僕らに良い経験になりました。実はニューヨークに行く前に録っていた曲もあるんですけど、改めて今聴いても曲って色褪せないんだなと感じました。

――でも、録り直したくなることもありますよね?

YUICHIRO 普通はあると思うんですけど、やっぱりその時に出来た曲はそのままの方が良いと感じました。あとはライブで更新していけますから。それも最新の僕達で。

――確かにライブで今が聴けますからね。そして、KEISEIさんは先日ご結婚されて「Celebrate」という楽曲も制作されました。アルバム完成の想いとその曲についてお聞きしたいです。

KEISEI 今後僕らが音楽を続けていけるのか、歌とは自分達にとって何なのか、将来像の考えなしではこのアルバム制作には入れなかったんです。その中で「SING」という曲が出来て、改めてシンガーだということを認識して。このアルバムは僕達がまたこれから10年歌うための作品になったのではないかと思います。

――一人ひとりが考えて、人生というものが乗ったアルバムになってますからね。

KEISEI そうですね。だからこそ歌にも説得力が出たんじゃないかと思います。自分も結婚したことで、ウェディングソングが出来たし、経験したことがリアルに詰まっているので、伝わりやすいのかなと。

――そのウェディングソングの「Celebrate」は割とダメな男を歌っていますが、なぜ主人公にダメ男を?

KEISEI 自分がダメ男だからでしょうね(笑)。歌うならばリアルな30代の自分を歌おうと思ったわけです。なので一番聞いて欲しいのは一番君の事が大事なんだよという想いなんです。この曲で結婚を煽るわけではないですけど、決めかねている人がいたら、大切な人を優先して欲しいなと思います。

――この曲のMVは結婚式の2次会のなかで歌うシチュエーションですが、皆さんもこういう場面は多々ありますよね?

TAKA ありますね。

YUICHIRO 僕らにもウェディングソングはCOLOR時代の「For you~blue tears~」などあるので良くその曲を歌ってと言われるんですけど、4人揃わないと難しい曲でもあって。

KEISEI そういう時は一人で歌えるようにアレンジすることもあります。

RYO 「Celebrate」は頑張れば一人でもいけるんじゃないかな。

――新たなウェディングソングの一つになりそうですね。

KEISEI でもこの曲は感動系ではなくて、盛り上がる系のウェディングソングなので、シチュエーションを選びますね。最後で盛り上がるイメージで(笑)。もう自分に当てはめた替え歌でも良いです。ヤジ待ちソングですから(笑)。

TAKA 結婚に至るまでに煌びやかなことばかりじゃないと思うんです。その綺麗じゃないところをリアルに歌い上げている曲ですから、もう盛り上がってもらえたら本望です。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事