色々なBeverlyに挑戦したい
――新作もポジティブな楽曲が多いですよね。
そうですね。私たち24歳の世代は迷っている事や悩みを抱えながら生きている人もいますから、前向きな曲とか愛についての曲とかが多いです。もちろん24歳の人だけに向けたものではなくて、幅広い時代の方々をハッピーにしたいという気持ちもありますね。それは本当に大事。
――24歳世代の抱える悩みは、日本とフィリピンで差異など感じますか。
同世代のフィリピン人は迷っている人がたくさんいると感じています。大学も卒業して、お仕事をしているけど楽しくない事もあって。違う事もしてみたいけど、何が自分に合う仕事なのか、という事を考えている人が多いイメージです。
日本ではこの間、avexの入社式で歌わせてもらったんですけど、皆さんしっかりお仕事をされている様に思いました。フィリピンの皆の方が遅く大人になる感じですかね。日本人よりもチルで、ハッピーだから。卒業して、勉強と仕事のギャップに悩むんじゃないでしょうか。
――前向きな楽曲の中でも「Hurting Me」の様なセンチメンタルなものもありました。
この曲は私が作詞をしたものなんです。洋楽っぽくも聴こえるし、オートチューンのエフェクトも使って挑戦していて、気に入っています。失恋の曲ですけど、24歳の方も恋愛で色々な経験があると思うので、共感もしてもらえるかなと。ただ、本当に痛い曲ですよね。
歌詞を書いている時もストーリーが浮かんでいました。男の子と女の子が昔から友達で、女の子は彼の事が好き。でも彼は他の子が好き。だから彼女は気持ちを言いたいけど言えない、そんな物語です。私はそんなに経験がないけど(笑)そういうドラマが大好きなので、そのイメージから歌詞を作りました。
――Auto-Tuneを使う事に抵抗はありませんでしたか。
私、そういうエフェクトは結構好きです。色々なBeverlyにチャレンジしたいんですよ。バラードのBeverlyはもう聴いてもらえました。ポップで爽やかなBeverlyは「LOVE THERAPY」で見せられました。他にも色々なBeverlyを聴いて貰いたいんです。大好きな清水翔太さんの曲でもAuto-Tuneはよく使われていますし、いつかやってみたいと思っていたんですよ。初めてやってみて、とても面白かった。
フィリピンにいるときはバラードばかりでしたが、日本に来てもっと音楽の知識を勉強する事が出来ました。色々な曲を聴いて、その曲の歌い方とかエフェクトとか私もできるものはチャレンジしたいと思っています。
――フィリピンよりも日本の方が知識を得やすい?
フィリピンにいる頃はプロの歌手ではありませんでしたから。オリジナル曲も無いですし。今作に入っている「Fly in the sky (Produced by Sick Individuals)」が初めてゼロから自分も曲作りに関わった曲なんです。日本でプロの歌手として活動するようになってから、色々な知識を学んだ感じ。これからもまだまだ学びたいですよ。
今は「ピアノを弾きたい」という気持ちがあります。ギターも基本的な事はわかっているんですけど、難しいのでやってみたい。それから、いつか自分で日本語の作詞にチャレンジしたいですね。ただ、それには私の日本語の問題が(笑)。いまだに「も」「は」「が」の使い方に迷っています。






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