石橋陽彩が15日、東京国際フォーラム ホールAでおこなわれた『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート』にゲスト出演。日本版声優を務めた映画『リメンバー・ミー』の日本版エンドソング「リメンバー・ミー」を熱唱。その圧巻の歌唱力で観客から拍手喝采を浴びた。

石橋陽彩

 石橋が、主人公・ミゲルの日本版声優を務めた『リメンバー・ミー』は、1年に1度、他界した家族に会えるメキシコの祝福“死者の日”を題材に、カラフルな“死者の国”を舞台にした物語。日本版エンドソングの同名曲は、『第90回アカデミー賞』で主題歌賞を受賞している。

 石橋は、テレビ番組のカラオケバトルでみせた歌唱力で一躍注目を集め、劇中では圧巻の歌声を披露。その役柄だけでなく、歌をもって、家族愛と音楽をテーマにした作品に彩を加えている。

 その石橋がゲスト出演した『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート』は、ディズニーを愛するゲストアーティストたちが、ディズニーの数々の名曲を披露するコンサート。大スクリーンに映し出される感動の名シーンとともにディズニーの音楽の世界へ導く。今年で4回目の開催。DAIGO、Little Glee Monster、ジャングルポケット斉藤慎二、山寺宏一、中川翔子、昆夏美、入野自由、田代万里生、Beverly、Miracle Vell Magic(ミラクルベルマジック)が出演した。

Miracle Vell Magic、石橋陽彩、DAIGO

 コンサートは昼公演と夜公演が企画され、その昼公演の第二部に登場した石橋。ナビゲートを務めたMiracle Vell Magicとジャンポケ斉藤に呼び込まれた石橋の石橋の表情には、ホールを埋め尽くす観客の数に圧倒されてか、緊張の色が見える。まずはミゲルの声を演じたことについて「声優初挑戦で色んな事が分からなくて緊張したんですけど、最後までミゲルの気持ちに寄り添ってできたのかなあと思います」と語った。

 作品を代表してこの日登場した石橋に、共演した藤木直人、松雪泰子、横山だいすけからビデオメッセージが届けられた。石橋は心強い応援を受けて「頑張ります! 凄く緊張しているですけど、皆さんの温かいお言葉のお陰で緊張が解れました」としっかりとしたコメント。これには斉藤も「素晴らしいコメントだ」と舌を巻いた。

 そうして迎えた「リメンバー・ミー」の歌唱。ピアノ伴奏でしっとりを歌い始める。緊張の顔がうかがえたが、歌い出した瞬間、その世界に入り込む。先ほどまで“少年”だった顔はそこにはなかった。彼の高音の歌声は天に光が伸びるように華やか。

しょこたん

 この日のバンド編成は、ドラム、ピアノ、ブラス、ストリングス、ギターなどだったが、あくまでも彼の歌声が主役であるように、彼の場面では奏でる楽器は少なくピアノをメインにしたシンプル編成で、ひっそりとメロディを刻む。歌声がより際立つなかで、歌をもって物語の世界観を広げていく石橋。彼の圧巻の歌声に、歌い終える間際には場内から割れんばかりの拍手と喝采が送られた。

 感動に満たされたあと、今度は出演者勢ぞろいで「リメンバー・ミー」の音楽をバックに観客とダンスタイム。まずはMiracle Vell Magicが「陽彩くんがこんなにも素敵な歌を届けてくれたから今度は私たちが素敵なダンスを届けましょう」と呼びかけ。

 出演者全員がステージに登場すると振付をレクチャー。その振付は意外にも長く複雑で出演者のなかからは根を挙げる人も。しかし、それがかえって場内に一体感を生ませた。本番でも必死になりながらも音楽に合わせてダンス、出演者も観客も笑顔に包まれていた。歌、そしてダンスの両面で楽しんでいた。【取材・撮影=木村陽仁】

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