全ては人との繋がり
――一心同体といっても過言ではないですよね。長い間音楽シーンを見てこられたと思うのですが、最近の音楽はどのように映っていますか。
僕のラジオで最近の音楽もかけていますが、そこで感じるのは何も変わっていないということです。やっぱり熱いものを感じるし、どうやって相手に伝えようという思いはまったく変わっていない思います。20代の方の音楽はとんがっているんですけど、それがまた気持ちいいしね。それは今の僕には出来ないことです。逆にその新人達が出来ないことを僕がやっていかなければと思います。そうやって繋いでいくものだと思っているし、いかなきゃいけないですね。改めて本当に素晴らしい職業についたんだなと感じています。
――このソロ20年を総括するといかがでしょうか。
人生色々あるということです。まっすぐな道なんて誰一人ないんです。道が曲がってようが、上がってようが下がってようが道というのはそういうものじゃないですか? それが人生だと今は思います。平坦な道ばかり歩いていたら人間として薄っぺらくなってしまうかもしれないし、色んなものが足し算引き算されていって、一つの道になって振り返った時に人生が良いか悪いかがわかるんでしょうね。でも、僕は幸せな人生を歩ませてもらっていると思います。
――その道を進んでみないとわからないですね。
それだから面白いんでしょうね、人生は。
――東名阪と福岡を回るツアー『Chage Live Tour 2018 ◆ CRIMSON ◆ 』も8月から始まります。
ソロ20周年を迎えたChageのパフォーマンスと今作を軸に展開します。ベストには16曲収録されているので、セットリストの3分の2は出来上がっているようなものですから、これをどうやってライブで表現していくかですね。そこにライブで人気の曲なんかも組み込んでいきたいと考えています。
――東京は豊洲PITでおこなうわけですが、お気に入りの場所のようで。
震災後に出来た場所ということもあって僕もすごく大切にしているんです。ライブをやるとお客さんの笑顔が見れるので、それが楽しくてしょうがないんですよね。
――「愛すべきばかちんたちへ」で参加されている博多華丸・大吉さんがライブにもゲスト参加を期待してしまいますが…。
忙しいからどうでしょうね(笑)。お2人がネイティブな博多弁で参加してくれて、本当に良い作品になったと思います。今回ソロと言ってますけど、一人では決して出来なかったアルバムなんですよね。大勢の人が携わってくれてChageという男を作ってくれて…。全ては人との繋がりですね。「一人で大きくなったとは思うな」とお袋は言うでしょうね(笑)。
(おわり)