アイドルグループのナナランドが5月26日に、東京・恵比寿LIQUIDROOMでライブイベント『ナナランドのリキッドランド』を開催、全9曲をパフォーマンスした。また、この日はメジャーデビューすることも発表。リーダーの小日向麻衣は「この輪をもっと広げて、世界的になっていく様なリリースイベントにしたい」と感慨を語った。前身グループであるdropからナナランドになってまだ約半年。メンバーの脱退を乗り越え開いた新しい扉への期待に満ちたこのライブをレポートしたい。【取材=小池直也】

メジャーデビュー電撃発表

ナナランド(撮影=Yuko Takakai )

 暗転とともにメンバー5人のシルエットが舞台上に現れた。そしていよいよライブが開幕。1曲目はナナランドの前身であるdrop時代の楽曲である「旅せよ乙女」だ。いきなりギアを上げてパフォーマンスしていく。「ドゥンドゥン」という言葉で煽る5人。可愛らしいながら、ドラマティックな楽曲展開のミスマッチも興味深い。フロアではカラフルなサイリウムも揺れている。

 続いて大場はるか、小日向麻衣、高倉麻衣、峰島こまき、雪村花鈴の順番でそれぞれが自己紹介。ファンとのやりとりで盛り上がってから、2曲目は「ゲッチュ」。メンバーでメロディーをリレーしていく。サビの手間で大場(1コーラス目)、峰島(2コーラス目)がクールにつぶやく見せ場も。そこから可愛いサビへ突入した。

 「ビビデバビデチュ」ではイントロからファンたちが大興奮。アッパーなサウンドでたたみかける。小日向のパワフルな歌声も響いた。「私が私であるために」では歌でメンバー同士が掛け合い、ミュージカルの様な振り付けも光った。エンディングでは「いつもありがとう。大好きだよ」と殺し文句。

 「みなさん盛り上がっていきましょう」、峰島の呼びかけから「透明な銃」がスタート。会場全体でタオルを振り回しながら、ジャンプして盛り上がっていった。6曲目の「走れ」もロックに歌い上げる。間奏ではワイルドなヘッドバンキングを見せるメンバーたち。

 そしてここで「重大発表のコーナー」。ナナランドのメジャーデビューが電撃発表された。改めて小日向の口から「9月5日にメジャーデビューが決定しました!」と情報が解禁された。リリースイベントも6月から始まる事も付け加えられ、観客からは大きな拍手が。

ナナランドを世界的に広げたい

ナナランド(撮影=Yuko Takakai )

 ライブは後半戦へ。「アイサレタイノ」で5人は重なりあうフォーメーションから、セクシーに歌った。ファンたちの大きな掛け声が炸裂し、ダンサブルな楽曲が躍動感を増す。途中のスキットもユニークで見応えのあるパフォーマンスだった。

 高倉が「それでは最後の曲いきたいと思います!」と告げて、本編ラストは「冗談じゃないね」。勢いのあるパーティチューンで締める。運動量の多い振付でで、メンバーの顔には汗が光っていた。しかし最後まで笑顔が絶えない、楽しいステージを貫徹。楽曲が終わり、メンバーは手を振って退場。

 しかし、ファンからは力強いアンコールが起こり、ナナランドの5人がステージに帰還する。ここでひとりひとりがマイクを取った。

 大場「私と小日向は前のグループからやってますけど、今はナナランドの大場はるかとして1日1日を生きております。皆さんもナナランドのオタクとして楽しんでほしいんです。ここにいる皆が一致団結しないと良い結果残せないと思うので、頑張っていきましょう!」

 小日向「小日向的にはアイドルを知らない人にもナナランドの存在を知ってほしい。この輪をもっと広げて、世界的になっていく様なリリースイベントにしたいです。『TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)』のメインステージにも立って、熱い夏を過ごしたい」

 高倉「メジャーデビューって初めてだし、CDや新曲もこの時期に貰えて嬉しいです。私はほとんどイヤフォン付けて音楽を聴きながら生活しているんですけど、ナナランドの楽曲が知らないところで流れていると良いなと思っている次第です」

 峰島「ナナランドになって、嬉しい事、悲しい事、悔しい事がありましたが、突っ走って来て一歩進めた気がします。ナナランドを知っている人にも知らない人にも、もっと好きになってもらえる様に、みんなで一緒に頑張りたい」

 雪村「アイドルになってから、1つの夢がメジャーデビューでした。『TIF』のメインステージに立つのもずっと夢でした。ファンの皆さんともっと夢を共有できたらと思ってます。歌とかダンスとかまだまだ未熟なところもありますけど、まだまだ磨いていきたい」

 そして、小日向が「1年後にはZeppクラスのライブハウスをソールドアウトできる様な大きなアイドルになる為に、皆で頑張りましょう!」と重ねた。

 更に大場が「最後の力を振り絞って、皆で楽しんでいきましょう!」と呼びかけて、アンコールは「私が私であるために」をもう一度。ファンからの掛け声はこの日1番の音量だったと思われる。楽曲がエンディングに到達すると、メンバーはピースサインを送り、ステージを後にした。

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