ナナランド「相乗効果が生まれている」新体制で魅せるこれからとそれぞれの想い
INTERVIEW

ナナランド


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年09月02日

読了時間:約10分

 ナナランドが8月26日、3rdシングル「ジャンジャカジャカスカ」をリリースした。今年に入り、三好麗奈、竹内月音、瀬戸みなみの3人が加入し、新体制初となるシングルが完成した。表題曲の「ジャンジャカジャカスカ」は今のナナランドの心情を投影するかのような歌詞と、心弾ませる楽曲というコントラストが印象的で、ライブでも重要な曲になりそうなナンバーに仕上がった。インタビューでは「ジャンジャカジャカスカ」について聞くとともに、新体制となって新たにスタート切ったそれぞれの想いを聞いた。【取材=村上順一】

個々が切磋琢磨して相乗効果が生まれている

――新体制初の音源となりましたが、どのような心境ですか。

大場はるか 新メンバーが入って初のシングルになるんですけど、CDがリリースされるということだけですごく嬉しいです。リリースは素敵なプレゼントだと思っているので、この調子でランキングにも載りたいですし、それでグループの勢いを付けられればと思います。みんな、モチベーションが高くて、お家にずっといたのでウズウズしているんです。

「ジャンジャカジャカスカ」大場 はるか盤

――頼もしいですね。ちなみにランキングはどのくらいを目指していますか。

大場はるか それは決めていてデイリーは1位で、ウィークリーはナナランドなので、トップセブンに入りたいという目標があります。

――いいですね! さて、今年から加入した新メンバーの皆さんに、意気込みをお聞きしたいです。

三好麗奈 まだわからないことがいっぱいあるんですけど、足を引っ張らないように頑張りたいです。何かあった時に頼られるような存在になれたらいいなと思っています。

「ジャンジャカジャカスカ」三好麗奈

竹内月音 自分がいなければ、ナナランドじゃない!と思ってもらえるような存在になりたい、もっとナナランドを大きくできるように頑張っていきたいです。私は立ちたいステージに日本武道館があります。憧れのアーティストさんも立っているその場所に、私もナナランドとして立ちたいです。

「ジャンジャカジャカスカ」竹内月音

瀬戸みなみ 私は歌とダンスが苦手なんですけど、それを感じさせないくらいに得意になりたいです。今は家に帰ってからレッスン動画を見直して、自宅でも練習できるようにヨガマットを購入しました。実はマットなしでやっていたらクレームが入っちゃったんです…。

「ジャンジャカジャカスカ」瀬戸みなみ盤

――自宅でダンスの練習はなかなか難しいですよね。新メンバーが入って西嶋さんはいかがですか。

西嶋菜々子 自分が加入した順番が下から3番目になって先輩になりました。なので、頼ってもらえるような人になりたいです。歌が上手いメンバーが入ってきたのでプレッシャーも感じています。私は歌が得意ではないので、もっと頑張らないといけないなと思っています。

――西嶋さんは8月16日に誕生日を迎えましたが、どんな1年にしたいですか。

西嶋菜々子 自立できるように頑張りたいです。まだ両親に頼っているところもありますし、自分一人では出来ないことが沢山あるんです。まずは出来ることからやっていきたいです。

――雪村さんはいかがですか。

雪村花鈴 私が加入した時は最年少だったので、甘えてもいい存在でした。そのあと後輩も入ってきましたけど、歳上や同い年だったり。でも今回月音が入ってきて初めて歳下のメンバーというものを経験して、さらにみなみと麗奈も入ってきたので、もう甘えられる存在ではなくなっちゃって。なので、いま自分は先輩なんだ、という意識はすごく高まっています。

――そのプレッシャーの中でどんなことをやっていますか。

雪村花鈴 初期メンバーでもある私が引っ張っていかなきゃ、というのはプレッシャーになっているかもしれないです。なので、歌やダンスはいつも以上に力を入れています。というのもナナランドはそれぞれの個性が強くて、ダンスがバラバラになってしまうこともあったんです。でもそれも個性だと思って良しとしていた部分がありました。でも、私たちがお手本にならなければいけないので、今まで以上に振り付けもしっかりやらないとと思っています。

――峰島さんはどんな心境ですか。

峰島こまき 私が加入した時は年齢が下から2番目でした。花鈴の次に年少メンバーだったんです。なので、私も花鈴と同様に甘えていた部分はありました。ずっと教えてもらっている側でした。新メンバーが入っても西嶋は同い年でしたし、今年に入って新メンバーが入ってきて後輩というのをすごく実感しています。今まではライブをやって教えてもらうことがほとんどだったんですけど、今はコロナでライブやイベントの回数が減ってしまったので、1回1回でどれだけ教えてあげられるか、指示をする側になったのでみんなから怖がられてないか、という不安もあります(笑)。

――新体制になってこんなナナランドになるんじゃないかと思っていることはありますか。

峰島こまき 身長が低いメンバーが多いんですけど、“小さな巨人”とでも言いますか、一つひとつ全力でやっている姿が見てもらって、それが皆さんに楽しいと思ってもらえるグループになれると思います。歌えるメンバーが増えたこともあり、個々が切磋琢磨して相乗効果が生まれていて、すでにそれが成長となって見えてきています。ここからどんどん良くなっていくんじゃないかなと思います。

それぞれの想いが投影された「ジャンジャカジャカスカ」

――3rdシングル「ジャンジャカジャカスカ」がリリースされましたが、お気に入りポイントをお聞きしてもいいですか。

竹内月音 私はAメロの歌詞が特にお気に入りなんです。<100回駄目なら101回 欲しいのは強靭なメンタル>や<翌朝晴れたら全部忘れてるかも>が印象的でした。私はまだ加入したばかりで覚えなければいけないことが沢山あって、できなくて落ち込んだりすることがあります。でも、そんな時にこの歌詞に元気付けられて、また明日から頑張ろうとポジティブな気持ちになれるんです。MVも観ていて元気をもらえる楽しい作品に仕上がっています。私もそうですし、この曲に救われる方も多いと思います。

瀬戸みなみ 私も1番のAメロは共感ポイントが多いです。加えて2番の<逃げ出すことは簡単だけど 諦めることは難しくて>というところも共感できます。歌とダンスで落ち込むことも多いので、本当に強靭なメンタルが欲しいな、と思いながら歌っているので、お気に入りです。

――メンタルは弱い?

瀬戸みなみ 強い方だと思っていたんですけど、そうではなかったみたいで(笑)。これまで私は感情がないんじゃないかと思えるくらい、泣いたこともなかったんですけど、ナナランドに入って「自分ってこんなに泣けるんだ」と気づきもありました。

――新しい感情の扉を開いたんですね。雪村さんはいかがですか。

雪村花鈴 MVなんですけど、一人ひとりが自分の好きなものや特技を披露していて、そこがすごく好きです。その中で私は書道を披露させていただきました。ずっとどこかで皆さんに向けて披露してみたいなと思っていたんです。今回のMVで見てもらうことが出来て良かったです。

「ジャンジャカジャカスカ」雪村花鈴盤

――書道はいつからやっているんですか。

雪村花鈴 おばあちゃんが書道の先生をやっているんですけど、自宅の1階で書道教室をやっていたので、私は2歳か3歳頃から筆を触っていて、書き始めていました。それで高校も書道部に入ってました。

――英才教育ですね。西嶋さんのお気に入りポイントは?

西嶋菜々子 一回聴いただけで覚えられるくらいキャッチーな1曲で、振り付けも楽しくて、すごく覚えやすいので、万人受けする曲だなと思いました。サビが特に好きで、振り付けもみんなでやってもらえたら嬉しいです。

「ジャンジャカジャカスカ」西嶋菜々子盤

――みんなでやったら絶対楽しいですよね。MV撮影でのエピソードはありますか。

西嶋菜々子 私はMVの中でトランペットを吹いているんですけど、実は吹いていないんです。それは、本当に吹いてしまうと顔がひどいことになってしまって、映せない顔になっちゃうんです(笑)。

――そうだったんですね(笑)。峰島さんはこの曲のお気に入りポイントは

峰島こまき 2ndシングル「夏の夢/キミから一番遠い場所」は、けっこう切なくてネガティブな要素もある歌詞で、前向きな曲ではなかったんです。なので今作「ジャンジャカジャカスカ」は前向きな言葉が多くて、いつもとまた違うので気に入っています。

「ジャンジャカジャカスカ」峰島 こまき盤

――MV撮影はいかがでした。

峰島こまき 私はヘビを持たせていただきました。特技は水泳なんですけど、ちょっと披露できないので。プロフィールで爬虫類が好きということを公表していたので、マネージャーさんから「ヘビ持てますか?」って(笑)。でも、初めてちゃんとヘビを持てたので、すごく嬉しかったです。

――もしかしたら今後ヘビを飼う可能性も?

峰島こまき 飼いたいなと思ってるんですけど、メンバーがすごく嫌がるんです…。

大場はるか ちょうど私が撮影入り時間がヘビを触っているところとバッティングしてしまって、最悪でした…。ヘビは無理です。

峰島こまき こんな感じなので、メンバーが家に遊びに来てくれなくなっちゃうので、諦めています(笑)。

――爬虫類は好きと嫌いが分かれますからね…。さて、大場さんのお気に入りのポイントを教えてください。

大場はるか 自分が担当しているところなんですけど、<諦めることは難しくて>というところです。なぜこの歌詞のところかというと、私は今年、子役時代から数えて芸能界に入って15周年でした。このお仕事を長く続けていくことも大変で、何度もやめようと思ったんですけど、この歌詞のように諦めることは難しいと感じていて…。きっと作詞をしてくださったプロデューサーも、その思いを汲み取ってくれて、この歌詞のパートを歌わせてくれたんじゃないかなと思いました。なので、続けることがもっと楽しいと思えるようなナナランドを作っていきたいと思いながら、歌わせていただいています。

――ここまで頑張ってきましたからね。さて、三好さんはいかがですか。

三好麗奈 私はカップリングの「毎秒」がオタクからナナランドに向けて歌う、オタク目線での歌詞だなと感じているんですけど、「ジャンジャカジャカスカ」は私たちの心情を歌った曲だなと思っています。2番の歌詞で<寝ても覚めても見る夢は 呆れるくらい滅茶苦茶で>とあるのですが、ナナランドに加入する前から、私の頭の中はナナランドのことしか考えていなくて、ナナランドに入る夢を毎日のように見ていました。この歌詞を見ると加入前の気持ちを思い出すんです。

――どんな夢だったのでしょうか。

「ジャンジャカジャカスカ」通常盤ジャケ写

三好麗奈 その夢も体育館のステージで「満月に遠吠え」を踊る夢で、自分ではなぜライブハウスとかじゃないんだろう? と思ったんですけど、「ジャンジャカジャカスカ」のMV撮影が体育館だったので、すごく驚きました!

――正夢だったんですね。夢にまで見るほど憧れていたナナランドに加入して、印象は変わりましたか。

三好麗奈 違いました。最初は完璧な人たちが集まっているグループなんだろうなと、思っていたんです。でも入ってみたら思っていた以上にみんな個性があって、逆に支えてあげたい、と思える部分があったり、グループに入って、加入前よりナナランドが好きになりました。

――最後にファンの方にメッセージをお願いします。

大場はるか こんな時期なので、メンバーもスタッフさんもみんなが健康でいてくれたら嬉しいです。みなみと月音は上京してきたばかりということもあり、LINEで「何かあったら送るからね」と言っているんですけど、それくらい健康に気をつけて活動していきたいです。あと、必ず会いに来てもらえる場所が作れると信じています。今はまだ人数制限とかあるんですけど、必ず大きな会場を満員にして、オタク同士で肩を組んでヘドバンして、いっぱい汗をかいて楽しめる日が来るはずなので、その日まで楽しみに待っていてください。

(おわり)

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事