夢をもって自分の描く未来に向かってほしい
――田口さんはこのツアーを通してどんなことを感じましたか?
言葉で普通にぱっと喋ったらすぐ伝わることもたくさんあるけれど、あえて音楽に乗せて表現していくことによって、受け取ってくださる皆さんそれぞれに、いろいろな想像ができますよね。そういう場や環境を作っていきたい、と思っていたんです。今回のライブに来てもらって、実際生で僕の歌を聴いてパフォーマンスを観て、感じるものがまた一段階広がったらうれしいなと考えていましたが、そこは僕の思いが皆さんに伝わったんじゃないかなと感じています。
――そして田口さんの、音楽に対する愛は変わることなく続いていく、と。
今、僕は音楽が持つパワーを信じているし、本当に夢のある仕事だと思います。
――ライブBlu-ray/DVDには台北のファンミーティングの様子も収録されていましたが、海外での手ごたえはいかがでしたか?
正直本当に不安な思いもありつつスタートし、「ちゃんとやれるのかな」という部分はあったんですけれど、実際日本でも台北でもファンの皆さんの本当に熱い応援をしてくださったので、もちろんツアーファイナルという部分もあったんですけど、ほっとしながらも、次に向けての決意を持たせていただける公演になったと思います。
――今の段階で田口さんが考える理想のライブとは何でしょうか?
時は進んでいくので、その瞬間瞬間を刻んでいるのがライブだと思うんです。「DIMENSIONS」では、この「DIMENSIONS」のときの自分がいたというわけで、次は「DIMENSIONS」を一段階超えた自分がいる。だから完成形というのはなくて、その時その瞬間でしか出せないバイブスだったりとか。その瞬間を爆発させることが自分の中での目標なんです。
(おわり)