映像が浮かぶような言葉を、蓮花 解釈を深め自分なりに表現
INTERVIEW

映像が浮かぶような言葉を、蓮花 解釈を深め自分なりに表現


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年05月30日

読了時間:約9分

本がインスパイアの元

蓮花

――また「jewelry☆」には、「☆」が付いていて。

 音楽って楽しいな! という、子どものような素直な気持ちを歌った曲なので、「☆」を付けるとポップに見えると思ったし、宝石のキラキラした部分も表現できるんじゃないかと思って。この曲を聴いて、リラックスしてもらったり、午後からも頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです。気軽に聴いて口ずさんでほしいですね。

――タイトルに付いている「☆」は、音楽のキラキラした部分や楽しさを表しているわけですね。

 そうですね。この歌詞にも<涙>という言葉が出てくるのですが、ポロポロこぼれる涙が、宝石のように見えたらいいなと思って。歌を聴いて、一瞬でそういう映像が浮かぶような言葉を紡ぎたいと心がけているので、そういうイメージを浮かべてもらえたら嬉しいです。

――そういうアイデアは、本からインスパイアを受けているとお話されていましたが、どういう作品を読むのですか?

 いちばん読んでいるのは、LiLyさんという作家さんの本です。小説やエッセイなどたくさん書かれているのですが、女性の気持ちを代弁した作品が多く、気持ちを赤裸々に綴っているので、読んで私自身も救われることが多いです。他にもいろんな作家さんの作品を読みますし、ニーチェとかの哲学書や詩集を読むときもありますね。さっきの手紙と同じで、デジタルにはデジタルの良さがありますが、本や手紙の良さもすごくありますね。私個人としては、紙とインクの匂いや、ずしりとした重さを感じながら読むのが好きです。それに付箋を貼りながら読むんですけど、何度もそこに戻って読み返したりして、自分で解釈を深めて消化して、自分なりの表現を生み出していく感覚です。

――今回のCDの特典DVDには、2016年におこなわれた初の単独ライブの映像を収録。

 自分で観ても緊張感が伝わってくる映像で、それだけ熱い気持ちで臨んだライブでした。すごく客席とステージの距離感が近い会場だったんですけど、リラックスしてもらいながら聴いていただくというシチュエーションで、編成もピアノとアコギと歌だけというシンプルなものでした。自分自身とても感動したことを覚えていますし、当日来てくださった方だけじゃなく、当日ライブに来られなかった方にも、そのときの感動を味わっていただきたいです。

――3周年記念ライブも予定されていて。

 7月21日に、東京・六本木クラップスでおこないます。前回とは違った新しい自分を観てほしいし、まだみなさんに披露していない曲もお届けする予定です。リラックスして、みなさんと会話を楽しむような雰囲気のライブにしたいと思っています。ピアノとアコギのサウンドで、CDとは違った形で聴いていただくことになります。ぜひ楽しみにしていてください。

(おわり)

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