女性3人組コーラスグループのRoysが5月16日、1stシングル「I'll be there」でCDデビューを果たす。数々の舞台ミュージカル経験を持つSayuri、モデルとシンガーとして活動するArin、ミュージカルの世界を目指し活動してきたRisaという経験も個性も全く異なる3人のシンガーソングライターからなる。
昨年9月に配信シングル「Can't you say」でデビュー。同曲は同年7月に放送されたテレビアニメ『恋と嘘』(TOKYO MXほか)のエンディング曲としても起用された。
今回のCDデビュー曲「I'll be there」は現在放送中のテレビアニメ『Spiritpact−黄泉の契り−』(TOKYOMXほか)のエンディングテーマ曲。別れを誓ったはずが、思い返せばその人への想いが溢れるといった切ない恋心を、「声の3原色」とも言える個性的な3人の歌声でみせる、ミディアムバラードだ。CDには「Can't you say」と新曲「ROYS」が収録される。
昨年は対バン形式で数多くのライブをおこなってきた。プライベートな時間を持てないくらい3人で過ごし、作曲活動やコーラスワークの練習を重ねてきたという彼女たち。作品やライブに対する想いや、グループのこれからの展望を語ってもらった。【取材=松尾模糊/撮影=片山 拓】
「観せている」という意識を持つ
――それでは自己紹介からお願いします。
Risa 一番高いパートを歌っています。写真を撮ることが大好きです。
Arin 真ん中のパートを歌っています。趣味は料理と読書です。
Sayuri 一番低いパートを歌っています。週の半分以上はギョーザを食べています。
――「I'll be there」は初のCD作品となりますが、「Can't you say」とはまた気持ちの面で変わったりしますか?
Arin 違いますね。やっぱり作品が形になるというのは嬉しいですね。
Sayuri CDで聴くと、3曲続くじゃないですか。3曲目が新曲で今までの流れなどもあったので、若干マスタリングを変えたりしました。
――新曲はどのように制作されたのですか?
Arin 今までは大体個々で作ってくるスタイルだったのですが、新曲は3人で作って。いい曲の作り方を知った感じです。ピザとか出前頼んで3人でスマホのGarageBand(楽曲制作用ソフト)で最初は作って。
Risa スマホと紙で。紙に詞を書きながら。
――では、詞と曲は同時進行?
Arin 同時でした。
Risa 作業する時はスマホ1台で。詞はアイデアを出し合って。
Arin ここのフレーズでは、ちょっとチャラい感じを出したいねとなったら、チャラいイメージの言葉をどんどん出して「これは言い過ぎじゃない? これいいね」という感じで選んでいって。バンバン意見を出して1枚の紙の上でやっています。
Sayuri この単語で韻を踏みたいね、とか言いつつ。Roysの面白さをどうやったら伝えられるかと考えて作った曲なので、ノリとテンションで作った感じです。
Arin ライブで楽しめる感じの曲です。
――昨年から毎月のように対バンなどでライブをおこなっていますが、やはり音楽はライブ重視で考えられているのですか。
Arin 自分が観たときに「楽しい」と思う、感動したライブを自分たちもしたいなと思っています。
Risa まず、こちらが楽しむ準備できてる状態に持っていくことは心がけていますね。自分から楽しみを発信していくと言うか。
Sayuri 「観られてる」というよりも「観せている」という意識は持つようにしています。「観せてます。どうぞ、お好きに解釈して下さい。一緒に楽しんでくれるなら楽しみましょう!」という気持ちはありますね。
――音源とライブは全然違う?
Arin 「音源と結構近いね」とは言われますね。
Sayuri 今出している曲をライブでやる際は、コーラスとかもしっかり練習しているのでそれは近いかもしれないです。でも、ライブ全体を観てもらえたら、曲の持っているイメージとは違う印象を持つと思います。色んな幅広い曲があるので。