賭けに出るなら早いほうがいい、Pile 自分自身に“賭けた”10年
INTERVIEW

賭けに出るなら早いほうがいい、Pile 自分自身に“賭けた”10年


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年05月01日

読了時間:約9分

ソファで海外ドラマに没頭

Pile

──最近はどんなことにハマっていますか?

 めちゃめちゃ歌が上手い人の動画を観まくることとか(笑)。海外のオーディション番組で『Xファクター』を観て、「すごいな〜」って。あとはライブにもよく行くし、先日は元EARTHというユニットにいた瀬戸山清香ちゃんのライブに行きました。歌が上手い人のライブを観るのは、本当に勉強になります。それで、「歌うま部」というのがあって。

──「歌うま部」って何ですか?

 元アーティストの友だちとか活動している子とか、芸能とは無縁の仕事をしているけど歌が上手い子とか、そういう何人かで週末に集まって、カラオケでめちゃめちゃセッションをするんです。

──すごそうですね。

 遊びのカラオケなのに、みんなすごくフェイクを効かせるみたいな(笑)。本当に音楽が好きな子ばかりで、カラオケも楽しむんだけどめちゃめちゃ上手いっていう。昔からそういう人達が周りにいるからこそ、もっとちゃんと歌いたいとか上手くなりたいとか思うんですよね。だって一般の仕事をしている子が、テンポ感がどうとか言ってくれるんです。でもそれって一視聴者の耳だから信じられるし。お互いにそれぞれの歌について、意見を言い合うんです。

──刺激があるんですね。何人くらいいるんですか?

 そのときによって集まる人数は変わりますけど、だいたい10人前後かな。そのメンバーと、ライブとかミュージカルを観に行ったりするんですけど、勉強と言うと少し違うけど、そういう形で音楽を楽しめているので、近年でいちばん音楽にハマっているのかもしれないですね。

 それで「今度スタジオに入ろう」なんて話していて。「何かみんなで音楽的なことをやろうよ!」って。ただ私も含め事務所やレーベルに所属している人間もいるので、勝手なことはできないですけど、いつかは何かやりたいねって。

 あとは歌に限らず、ドラマや映画に出てくるインストの音楽も気になったりします。海外ドラマは音楽の使い方がすごく面白い。

──オススメはありますか?

 ベタですけど『ウォーキングデッド』シリーズは、音楽の使い方が面白いです。エグイ内容なのに、急にカントリー音楽が出てきたりとか。普通にドラマとして面白いのは、スペインのドラマで『ペーパーハウス』が好きです。造幣局に強盗に入る話で。ハマってよくつぶやいていたら、とうとう配信会社の方から返信をもらいました。そのくらい海外ドラマをめちゃめちゃ観ています。時間がある日は部屋でずっと観ています。言葉の勉強にもなるし。

──字幕で観ているんですね。

 絶対字幕です。映画も字幕で観て、「こういう訳し方になるんだ〜」とか、発音を繰り返したり、ぶつぶつ言いながら観るんです。

 勉強って言うと大げさですけど、適当にちょこちょこ勉強してるって感じですね。がっつり本を観てやるのは中国語ですけど。この年齢になると、自分で頑張って勉強するのはなかなか難しいから、好きな音楽や映画などを通して、そこから少しでも学べたらいいなという感じです。休みの日は、ソファにごろってなって、ずっと観てます。

──30代になってもそんな感じで。

 変わらないと思いますよ。インドア化が余計にひどくなるかも(笑)。本来はすごいインドアなんで。休みの日は、「今日も1日ドラマを観ただけで終わりました」みたいな日がよくあるし。

──それこそ、先ほど言っていた「余生」みたいな。縁側でお茶をすすっていないだけで(笑)。

 そうそう(笑)。要は、人生を楽しんでいるんです。そういった意味で充実しているし、いろいろ考える時間もあるから。日々が豊かになっている感覚があります。そういうタイミングで30歳を迎えられるのは最高ですね。

(おわり)

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