30歳だからと言って何も変わらない
──カップリングの「Night Garden」は、ちょっとダークと言うか、ゴシックな雰囲気も感じられる曲ですね。
アルバムにはこういう曲は入っていて、どちらかと言うと私の今までの曲で「FLY」とか「Angel Song」に近い感じかもしれないです。でも今までのシングルのカップリングでは出したことのないタイプの曲です。
ここ最近のシングルのカップリングでは、急にアニソンっぽい感じだったり、ユーロビートのような少し古めのダンスミュージックとか、J-POP寄りだったり、カップリングで遊んでいた感じがあって。今回も今までとは違う方向性で、また遊んだ感じになったなと思います。
──表題曲と通じ合う感じがあるなと。
現実を観ている歌詞だなって思います。「BJ」は欲が出ちゃって、現実を忘れているので(笑)。
──現在は「Pile Birthday Party !!! 2018」をおこなっていて、このシングルのリリース日の5月2日が誕生日とのことで。
なんと30歳になります。周りには「もう30歳だよ〜」なんて言うときはありますけど、実際のところ何とも思ってないんですよ(笑)。ただキリがいいっていうだけで、生活も気持ちも何も変わらないです。思うのは、「日本人はそういうことを気にする国民性だな」って感じるくらいで。それに周りで30歳を越えてる人から話を聞くと、「逆に自分の年齢を気にしなくなった」と聞きます。でも10周年だし30歳だし、キリがいいのでライブをやる口実としては、すごくいいなって思います。
──20代のうちにやっておきたいこととかはありましたか?
20代のうちに日本武道館もやったし東京ドームもやったし。だから今は、余生みたいな感覚もあって。
──余生を送るには早くないですか?
少し前の数年は、すごく詰め込んだ活動だったので、それと比べたら今はすごくゆっくりした活動ペースで…今のペースが普通なんでしょうけど。当時のグループのメンバーとも、「今、すごく余生だよね」って、話しているんです。当時は本当にすごく忙しくて、いろんなところにも行って、それが短期間に詰まっていたので。
──やり切ったみたいな?
そういう感じでもないです。いろんなところに行って、いろんなことをやったんですけど、その1つ1つを楽しむ余裕がまったくなかったんですね。それが今は、本気度は変わらずですけど、1つ1つを楽しみながらやれるペースでやれているということです。1つ1つについて、ちゃんと考えられる時間もあるし。
当時は、そのときは楽しめていても、すぐ次のことがきてしまうので、その楽しいことにひたれることがなかなかできなくて。今は、1個1個「楽しかったな〜」「今日はこうだったな〜」とか、感想を持てる余裕があります。
──感じる日々のスピードが変わったんですね。
そうですね。だからある意味で少し余裕も出てきて、自分のパフォーマンスにしても、テンションを優先させてやるのではなくて、ちょっと余裕を持って考えながらやっている感じがあります。