先日、2018年の活動として、1年ぶりの新曲デジタルシングル「きみのみかた」を4月11日にリリースすることや、4度目のワールドツアーのスケジュールを発表し、これまで以上の活躍が期待されるきゃりーぱみゅぱみゅの「きみのみかた」の配信がいよいよスタートする。

 この新曲は、中田ヤスタカがきゃりーの誕生日プレゼントとして書き下ろした楽曲。過去作同様ポップさを残しつつも、メランコリックさと、きゃりーらしいメッセージの強い歌詞が話題になっている。そして、これまでのミュージックビデオの総再生数が4億回を超え、国内問わず常に話題になっている新作ビデオがついに解禁となる。

 今作は、デビュー作「PONPONPON」「ファッションモンスター」「もんだいガール」など、ほぼ全ての作品を監督する田向潤監督と3年ぶりのタッグになった。監督の演出コンセプトは、CGを全く使用せず、きゃりーと黒子扮するダンサーと12台のタブレットを駆使し、歌詞の世界観を、最後までカット割りを行わないワンカットで表現するという内容。

 撮影は、タブレット内の事前の素材撮影と、本番撮影という、2日間に渡り行われた。事前の素材撮りの撮影は、『ふむふむでもね』『息苦しい』など、歌詞に合わせたシチュエーションを撮影、水の中でリップシンクするなど、一風変わった現場に。

MVカット

 いよいよ、本番当日は、ワンカットという撮影上、ミスがあれば、全て撮り直しに、演者だけでなく、カメラマンやスタッフなどの撮影側も、一瞬たりとも気を抜けず緊張感のある撮影となった。特に、黒子扮するダンサー6名は、本番撮影の1数週間前から何度も入念なリハーサルを行ったが、本番当日は、想定以上のダブレットの重さや、映像同期の不具合に何度も困惑し、非常に苦労した。

 撮影は、きゃりーを筆頭にチームワークが必要なため、テイク数を必要最低限に抑え集中力を優先しようと試みるが、何度も失敗を重ね、予定していた終了時刻よりも6時間も後ろ倒しに。そして、深夜2時にやっと成功、その成功にスタッフ一同歓喜し、撮影は無事に終了した。

 また、毎回、注目される衣装は、衣装デザイナー飯嶋久美子が担当、これまでの奇抜なきゃりーらしさもちゃんと取り入れつつ、少し大人っぽいヌーディーなワンカラーに上質なシルクを使用し、ラグジュアリーなショートパンツスタイルに仕上がった。

 衣装にあわせて、何度もコレオグラファーのKANNAと相談し、女性らしく綺麗に見せる脚の動きや、手の振りにこだわった渾身の振付にも注目してほしい。田向監督が、これまでで一番大変な撮影だったというだけに、最高傑作に仕上がっている。さらにライブでの「きみのみかた」は、どんなパフォーマンスで観客を楽しませてくれるのか続報を待ちたい。

▽本人コメント
今回のMVは、初めてのワンカット撮影で、少しでも間違えるとやり直しという緊張感がやばかったです。チームワークが大切な撮影でしたが、みんなで頑張って乗り越えられてよかったです! タブレットの中の映像が意外と細かい内容がたくさん詰まっているので、何回も見て楽しんでもらえると思います! 振り付けもカワイイので、みなさん真似して踊ってみて下さい。

▽田向潤コメント
きゃりーちゃんにとって初めてのワンカットMVです。撮影本番、みんなが緊張する中あるテイクで間違えてしまったダンサーさんにきゃりーちゃんが「そういえば私も1サビの振り間違えてたかも!」と大げさに言っていたのが印象的でした。やさしいなーと思ったらほんとに間違えてました。そんなやさしさに溢れたMVです。(もちろん成功したテイクを使っています)最初から最後まで楽しいギミックをぎゅうぎゅうに詰め込んだので、見逃さないようにじっくり見て下さい!

きゃりーぱみゅぱみゅ「きみのみかた」

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