タラレバ人生を羨んでも仕方ない、ロザリーナ 可能性の流星群
INTERVIEW

タラレバ人生を羨んでも仕方ない、ロザリーナ 可能性の流星群


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年04月11日

読了時間:約9分

悔しい気持ちがエネルギーに

――カップリングのもう1曲「わたあめ」は、切ないラブソングのバラードですね。

ロザリーナ

 これは何年も前に書いた曲です。本当は恋愛をするつもりがなかった人と、恋愛をしてしまったのは、きっと寂しさからなんだろうな〜という、切ない気持ちを歌っていて。綿アメは、甘いけどすぐになくなってしまうので、寂しさから始まった甘さのすぐに消えてしまいそうな感じを例えています。若い恋愛の歌ですね。女の子に気に入ってもらえたらうれしいです。

――こういうバラード調もお好きなんですね。

 もともとは、明るい曲がなかなか作れなくて、こういうバラードっぽい曲や暗めの曲が多かったんです。でもライブで盛り上がりたくて、頑張って明るい曲も作れるようになっていって。それで「Rolling Rolling」みたいな曲もできるようになったんですけど、今は逆に、暗めの曲の作り方を忘れてしまって困っています。私、極端なんです(笑)。

――聴く人を限定するのはあれですけど、特にこういう人に聴いて欲しいとかありますか?

 今まで曲を作ってきて思うのは、進路に悩んでるとか、受験生の方とか、そういう人に聴いて欲しいなと思う曲を作りがちと言うか。自分も悩んでいるみたいな曲が多いんです。「タラレバ流星群」も、悩んでいた気持ちを持論で書いているわけで。もしも同じようにタラレバを考えている人が聴いて、少しでも元気が出たりとか、こういう考え方もあるんだな〜と思って、ちょっとだけ視野が広がってくれたりしたらうれしいですね。

 「頑張れ!」っていう応援歌もいいと思うけど、私はそうされるとプレッシャーを感じるしやりにくくなるし。きっとそういう人もたくさんいると思うので。

――「期待しているよ!」とかは?

 めっちゃ無理です! 勉強もあまり得意ではなかったから、怒られることのほうが多くて。「くっそ〜」と思って頑張ることが多かったから、誉められると逆に何もやらなくなってしまいます。調子に乗るタイプなんで(笑)。「あんなことを言われて、悔しかった」とか、「めっちゃへこんだ!」みたいな気持ちのほうが、私は頑張るためのエネルギーになります。私と同じような感覚の方には、ぜひ聴いて欲しいなと思いますね。

(おわり)

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