F.D.Q.の信念、クラシックからロック　４つの美声でどう届けたか

ハーモニー×ソロパートを巧みに活かす

――『フォルテ・ディ・クアトロ』のオリジナル曲は、新鮮に耳に響いたのを覚えています。

フォルテ・ディ・クアトロ

TJソン　「遠い星のように」と「永遠にあなたのもの」ですよね。あの２曲は、今でも強い愛着を持って歌っていて、僕ら自身大好きな曲です。またきっかけがあれば、オリジナル曲を作る気持ちでいるので、そこは楽しみにしていてください。

――今作の肝となるような部分は何かあったのでしょうか。

コ・フンジョン　僕たちが収録曲を選択する上で何よりも重要視したのが、４人のハーモニーをいかに美しく響かせるかでした。そこを年頭に、どの楽曲もアレンジしています。より具体的に言うなら、各自のソロパートもありつつ、４人のアンサンブルをちゃんと効果的にアレンジしていけるのかを何よりも重要視しました。だから、どの楽曲でもハーモニー×ソロパートを巧みに活かしたアレンジがなされているわけです。

キム・ヒョンス　編曲段階でも、僕らが実際に歌い、４人の個性を活かしきれてないなと判断した場合は、再度アレンジをお願いすることもありました。

コ・フンジョン　「天使の糧（フランク）」は、そうだったね。最初のアレンジを大胆に変えて、ジャズ風の楽曲アプローチを施した途端に、僕らのハーモニーが活きてきた。結果、F.D.Q.らしい色にしっかり染め上げたなという自信にも繋がった楽曲だからね。

TJソン　楽曲の個性によっても、ソロパートを活かしたり、ハーモニーを重要視したり。そこも、収録曲のアレンジの妙味によってF.D.Q.らしい曲となるよう導けたところでした。