渡辺直美

 お笑いタレントの渡辺直美が20日、都内でおこなわれた、ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』(公開中)の公開記念イベントに出席。マリアッチやメキシカンダンサーとともに、同映画の同名主題歌を熱唱した。

 本作は、年に1度、他界した家族に会えるメキシコの祝福“死者の日”を題材にした物語。家族の掟で音楽を禁じられながらもミュージシャンを志す主人公の少年・ミゲルは、伝説のミュージシャンのギターを奏でたことがきっかけで“死者の国”に迷い込む。現実社会に戻るためには“死者の家族”の許しが必要だが…。キーワードとなるのは音楽、そして家族愛だ。

熱唱する渡辺直美

 渡辺はこのなかで、実在した、有名アーティストのフリーダ・カーロ役の日本版声優を務めた。カラフルな衣装で登場した渡辺。役柄について「当然お会いしたことはないんですけど、書籍とかを読んで、情熱家であると」と役作りまでの経緯を紹介した。

 渡辺は先日、蜷川実花が“死者の日”をイメージして考えたカラフルな衣装でポスター撮影に臨んだが、この日はその衣装で登場。「(ポスターに映る渡辺の後ろは)メキシコのお祭りを意識していて、その7割が蜷川さんの私物。家から持ってきたそうで、どんな家に住んでいるのかなと、凄いな。ちょっと引いちゃいますよね」とユーモラスに当時を回顧。

 このポスターは公共施設などに掲出されているようだが「撮っている時は、全員が何に使われるかわかなかったんですよ。とりあえず、頑張って撮ったら駅にも貼られていて」と驚いた様子を明かした。

 また、公開後4日で興行収入7億円を突破。「凄くないですか」と驚きを見せつつ、見どころを「(ネタバレしないで紹介するのは)難しい」と前置きしたうえで「とにかく映像が綺麗だし“これ本当にアニメ?”と思うほどリアル。歌も良くてずっと残っている。家族との繋がりなど改めて考えさせられました」と語った。

渡辺直美

 その渡辺は、家族のつながりを感じる時は? と聞かれ「破天荒な母親だったけど、私の好きな食べ物とかがいつも頭にあって(食べたい時に)かつ丼や牛丼が出てきて、繋がっているなと。今食べたいものが出てくるという」と母親と“食”で繋がっていると紹介。更に「(映画を見終えると)親に会いたくなります。30なので、甘えることはないけど、会いたいな」と家族が浮かんでくる作品であると述べた。

 主題歌「リメンバー・ミー」は先日、『第90回アカデミー賞』で主題歌賞を受賞した。「もう最高ですよね。(私は)音楽が大好きで、ネタも音楽を使ったネタが多い。私がミゲルだったら辛いなと。(この作品の物語は)音楽が軸にあって、いろんな人が交差していく」と鍵を握る音楽にも注目してほしいとの思いを語った。

 その渡辺はこの日、メキシコの音楽を演奏する楽団「マリアッチ」やメキシカンダンサーとともに、同曲を歌い上げた。アコースティックギターが軽快なリズムのなかで、トランペットなどが華やかな音色を作る。そのうえで歌う渡辺ら。渡辺もノリノリでソウルフルに熱唱。最後は伸びやかな歌声でしめた。

 渡辺は、少し息を切らせながらも「生で聴くとテンションが上がりますよね。トランペットもね。(バック)ボーカルの人とも相性も良くて」と語り、満足な表情を浮かべていた。【取材・撮影=木村陽仁】

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